Z=10:決裂 ページ11
「なるほどバカなんだね。でもまぁソッコーで復活液作りましょって意見には賛成」
雑頭大樹は、千空が隠しておくつもりだった復活液の存在をうっかり司にバラしてしまったらしい。そんで今、司は奇跡の洞窟に出向いている訳だけど……
「杠に服は着せといたよ。どうせなら可愛い格好で目覚めさせよう」
大樹「ありがとうA!」
余ってた皮と紐でとりあえず服は作れた。あとは、さっさと起こして司から逃げるのがベストか。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「やぁおはよう杠。起きたところ早速でモーシワケナイんだけどね、」
千空「司が戻る前に即決めろ!道は2つしかねぇ、どっちか選べ。
プランA。大樹、杠、A、テメーら3人で今すぐ逃げてどこか遠くで生きていく。
プランB。全員で戦って司の殺人を止める!文明の武器の力で……!」
大樹「即答だー!!一緒に戦うに決まってるだろー!俺と杠とAを見損なうな千空!」
千空「別に優しいお気遣いとかじゃねぇよ。逃がしといた方が合理的かもっつー話だ」
杠「うんうん!全然分かんないけど私も何か手伝う!」
千空「あ"ー熱意は分かったから少しは説明聞け、似たもん夫婦」
大樹「司がもし本当に石像を壊して、人を殺してるのなら俺は絶対に────」
司「殺してるっていうのは、うん、捉え方の問題だね」
「!ヒヒっ、早……」
新しい世界のために間引いている、ね……人殺しの事も隠そうともしてないし。……マジモンだね。
大樹「……千空、A。もしもの時は杠を頼む。
司は、俺が止める!」
そう言って突っ走った大樹。……ホント単細胞。
私は自分の皮袋に手を伸ばして中に入っている石刃を取り出そうとする。……すると、司と目が合う。
そう、この警戒を狙ってわざと乱雑に袋を置いたんだよ。中が見えるようにね。
千空が壺の中からクロスボウを取り出し構える。……はぁ
「貸しな」
千空「っ!」
若干迷いを見せた千空からクロスボウを奪い取り、司の胴体真ん中目掛けて打った。
千空「A!」
でも司は、それを素手で掴んで威力を殺し、その反動を使って大樹を殴った。
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作者名:すみた先生 | 作成日時:2022年2月26日 21時