煉獄家長女、守ります。【鬼滅の刃】 (ページ9)

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誇りが8つページ9

「！！」

『これでも鼻は人より良いもんでね』

動揺の度合いから見て私の見立ては間違っていない。

『君も鬼？姿は人間そのものだが何故か匂いは鬼だ。何故、何故だろうなぁ……場合によっては君をここで斬らなくてはならないのだが』

実弥の弟がそんな訳……と思いたい

「お、俺は……呼吸が使えないから」

『鬼になった強くなろうと？』

「違う！

俺は……鬼が食えるんだ」

最近は珍しいことばかり起きる。鬼が食えるだって？苦し紛れの嘘だろうか。

『君が剣ではなくて銃を使うのもそれが理由かい？』

「剣より……銃の方が、鬼に傷を負わせることが出来ると思って……

でも俺は鬼じゃない！鬼の一部を喰ったら鬼のようになれるだけだ！」

『鬼のように……？』

「人は喰わない！俺が鬼殺隊に入ったのも……」

そこで言い淀む玄弥。人は喰わないらしい。現に彼から血の匂いはしない。

今更だが、彼は今までどうやって鬼殺隊にいたのだろうか。呼吸も使えない、剣ではなく銃を使う。誰か協力者がいたはずだ

『君は何故鬼殺隊に入ったのかな？』

「俺は……ずっと、兄貴に謝りたくて……」

『実弥？』

何があったかは知らないが、彼は嘘をついているようではない。ふむ、これだけの軋轢があるということは……実弥に聞いたら斬られるな。一先ず今は聞かないでおこう。

『呼吸を使わない君は、今まで誰の元で修行してきた？』

「悲鳴嶼さん、です……」

『！へぇ……』

行冥さんにだったら聞いてもいいだろう。

『じゃあ帰ろうか。何か分かったことはあるかい？』

「……柱は、俺が思ってるよりずっと強かったです」

『君より血反吐を吐いてきたからね。ま、君も努力次第では今より強くなれるよ。頑張りな』

屋敷に戻って報告書を書かなくては。

不死川玄弥……面白い奴がいたものだな。

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地の呼吸

壱の型地割れ

体を細かく切り刻む。地割れのように歪な形となる。