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誇りが37つ ページ39

「嘉柳!嘉柳!!」





「炎柱様!……!地柱、様……!?」

「こりゃ酷い……早く蝶屋敷へ!」

「炎柱様も治療を!」

「君達もだよ!さあ早く!」





「離せ!……嘉柳!!」




隠が俺と嘉柳を引き離そうとしている。嫌だ……離れたくなどない。もう俺達を引き裂かないでくれ……






「嘉柳っ!!」

『……』




いくら呼んでも目を開けてはくれない。

嫌な言葉が脳裏をよぎる






"死"








「ぬ訳ないだろう!!嘉柳!お前は強い!こんな所で死ぬはずがない!!



生きろ嘉柳ぁ!!」








「っ……失礼します炎柱様」



首筋に感じた強い衝撃と共に、俺は意識を投じた。









┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



「……嘉柳っ!」




目を覚ましたのは胡蝶の屋敷。辺りを見回しても嘉柳の姿はない。まさか……!そんなはずは……








「……煉獄さん」

「!!胡蝶!嘉柳は……嘉柳は何処だ!!」




つい肩を揺らして問うてしまった。






「落ち着いて下さい」

「落ち着ける訳があるのか!?ないだろう!」




「……煉獄さん!」




竈門少年……?









「胡蝶……教えてくれ。嘉柳は……生きているよな……?」





どうか最悪の返答がないことを祈る









.









.









「……嘉柳さんは、死んではいません」







「!!良かった……」



「ですが」









"もう目を覚ますことはないかと……"









どうやら神は、俺をドン底に落とすのが好きらしい。

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作者名:すみた先生 | 作成日時:2020年10月25日 19時

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