誇りが26つ ページ28
『……危ないからやめなさい』
「いつ鬼が出てくるか分からないんだ！」
「え？……
嘘でしょ！？鬼出るんですかこの汽車！！」
『出るな』
甲高い声が五月蝿いが、まあ鬼殺隊員になったばかりならば仕方ないだろう。
『っ……』
「？嘉柳さん……大丈夫ですか」
『ああ大丈夫だ』
「……？」
炭治郎は少々勘が鋭いようだ。よもや、気付かれては柱の名が廃る。
「切符……拝見、します……」
杏達が切符を差し出す。私も出そうかと思い取り出したが……
『？……車掌さん、大丈夫かい？』
「どうしたんだカヤ！」
『いや……はい切符』
パチンッ
意識はそこで途絶えた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「腕を縄で繋ぐんだよな……」
「ええ。気を付けなさいよ」
繋いだら、目を閉じて数を数える。
1、2、、3……4…………ご………………
「！ここがあいつの夢……」
『ははっ！早くおいでよ杏寿郎！』
「待ってくれ！」
まずい、本体がいる……早く見つけなきゃ
精神の核を
「夢の端……これ？景色はあるけど透明な壁があるな……」
魘夢様からもらったキリで壁を裂く。
「っ！……なんだ、ここ……寒い……」
薄暗い山中のようだ。それに凄く寒い。風邪は吹いていないのに……何故か空気だけが氷のように冷たい。
核は……どこだ？早く壊して僕も夢を……！
「！あった……
なんだこれ」
目の前にあるのは、いや。
いや、硝子玉自体は見たことあるのに、落ちているなんて……精神の核は浮いているはずなのに……
どうして……
「！これを壊せば……僕も」
ﾊﾟｷｨｨｯ
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作者名：すみた先生 | 作成日時：2020年10月25日 19時
