誇りが2つ ページ3
バサバサッ
「カァーカァー!チュウゴウカイギー!チュウゴウカイギー!」
『知ってるよ。いつもありがとうね凪』
鎹鴉の凪(なぎ)、男の子だ。
さて、今日も天気はいいな。
「おはようございます煉獄様」
『おはよう』
御館様の屋敷はいつ見ても綺麗だなぁ。
「うむ!カヤか!おはよう!!」
『ああおはよう杏』
「今日も元気そうだな!!」
『お前もな』
続々と集まる柱達。ふと肩にかかる重みは……
『天元、顎を乗せないでくれないか?』
「いいじゃねーか。だってお前の髪は派手派手だもんな」
『理由になってないと思うのは私だけだろうか』
「おはよう嘉柳ちゃん!しのぶちゃんもおはよう!2人共今日も可愛いわね!」
「おはようございます蜜璃さん、嘉柳さん」
『おはよう2人共。蜜璃、ありがとね』
「嘉柳さんおはよう」
『おはよう無一郎。今日もぼんやりしてるね』
「でも嘉柳さんのことは覚えてるよ」
『それは良かった』
『あ、いたいた。おはよう小芭内。今日も木の上かい?』
「ここが落ち着くんだ」
『そうか』
鏑丸にも手を振る。嬉しそうだった。
『おはよう行冥さん。また泣いてるの?』
「嘉柳か……昨日、また鬼に討たれた隊員がいたのだ……」
『……それは悲しいね。私も後で弔うよ』
南無南無言っている行冥さん。
『おはよう義勇。皆の所には行かないのかい?』
「俺は(行か)ない」
『そうか。義勇は嫌われてないから、安心して和に入るといいよ』
「……ああ」
あ、なんで()の中が分かるのかって?頑張ったから←
『……で、
今日はこの子の裁判をするんだっけ?』
先程隠に連れてこられた少年。どうやら昨日の任務で隊律違反を侵したらしい。鬼を連れて鬼殺隊に入ったとか……
『起こさなくていいの?』
「!申し訳ございません!
おい起きろ!さっさと起きろってんだ!柱の前だぞ!!」
あ、起きた。傷だらけだけど大丈夫かなぁ
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作者名:すみた先生 | 作成日時:2020年10月25日 19時