誇りが12つ ページ13
『……寝たな』
「派手に寝たな」
「Zzzzz…」
潰れた杏寿郎。溶けてるようにも見える。一周まわって少し頭が冷めた
『訳ねえだろぉ!』←
「だよなァ!」←
『あ、そういえば雛鶴さんたちは元気かい?』
「派手に元気だぜ!」
『そうか!大事にしろよ』
「当たり前だ!」
今度会いに行こうかなぁ……
3人とは結構仲がいい。私が年上だから懐かれてると思うのだがな。
「にしてもこの酒は当たりだな!カヤの料理ともよく合う」
『お前の持ってくる酒は大体当たりだ。酒豪に悪い酒なんて渡せないだろう』
「人のこと言えねー!」
『はははっ!そうだな!』
この時の私は考えてもいなかったのだ。
世には"二日酔い"なるものがあるということを……()
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
チュンチュン
『!うぁ……ってて……』
あー痛い……
「グーグー」
『っ……きょうじゅろ……起きろ』ユサユサ
「!カヤか!……っ、」
『お前もか……頭痛が酷い、しのぶの所へ行こう』
「そう、だな……っ」
調子に乗って瓶を4本も開けてしまった……天元は大丈夫だろうか、昨日帰ったのは見届けたが……
「カヤ、ここに手紙がある。宇髄のだ」
頭に響くのかいつもの大声は出さない杏。珍しいな
【お前ら2人して潰れたのは見物だったぜ。今日は楽しかった。また飲もうぜ。
祭の神天元様】
……
『自分で自分を神とか様とか……』
「同感だ」←
だよな←
『しのぶ……』
「胡蝶……」
「!……お2人共どうなされたんですか?」
『ああカナヲ……しのぶはいるかな?』
「師範なら部屋にいると思いますが……」
軽くお礼を言ってしのぶの部屋に向かう。
「胡蝶、酒に酔って頭が痛い。薬はないだろうか」
「……道理で元気がないんですね。嘉柳さん、貴方も同じ事情ですか?」
『面目ない……』
「はぁ……先程宇髄さんもいらしてました。3人で呑んでいたんですか?まったく……少しは考えて飲んでくださいね」
「『すまない……』」
怒りながらも薬をくれた。優しい……
「そういえば宇髄さん、昨日のあなた達がとても面白かったと仰ってましたよ」
「うむ!(治った)後で話を聞こう!」
『ついでに頭を叩いてこよう!(治った)』←
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作者名:すみた先生 | 作成日時:2020年10月25日 19時