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#6 ページ7

人を救うとは、何なのか。


人を殺めるとは、何なのか。





”死を目の当たりにした時、初めて生きていると実感するのだ。”



この言葉は、誰に教えて貰ったんだっけ。師か、先生か、その他か、よく覚えていない。



覚えているのは、




その感覚を、私は多分、一緒感じることが出来ないだろう、という事。









***








『不発弾の処理、だなんて。私にぴったりだと思いません?織田さん』


「………あまり、無理はするな。お前は、女の子だ」


『!ふふ、女の子だなんて、可愛らしいこと言うんですね。無理するも何も、ご心配ありませんよ。』




某日。私と織田さんのみ収集された任務は、広い敷地内に潜む不発弾の処理。
稀に本当に爆発するものもあるらしい。運悪く踏んでしまえば、即死。地味なようで、この作業が1番恐ろしいと言われている。



『織田さんは、以前もこの任務に収集されたとか?』


「嗚呼。1回も踏まなかったが、俺以外は良くて重症、悪くて即死だった。」


『うふふ。それはそれは、運がよろしい事で』


それだけ会話すれば、躊躇なく足を踏み出す。私には運があろうがなかろうが、関係ない。



”太宰に触れられていない限り、死なないのだから。”





かちり、と音がして、地面が光る。
爆発音が響き渡り倒れ込むけど、気にせず立ち上がり、再び起き上がる。



『織田さーん!貴方の運は信じていますが、あまり広範囲に移動しないでくださいね?』


「……嗚呼、分かってるさ」



くしゃりと、苦しそうにこちらを見つめる。気持ち悪いって思うのかしら。

血を大量に流して、服もボロボロで、それでも、鼻歌を歌いながら爆発に巻き込まれる私なんて、不気味以外何者でもないけれど。




仕方ない。この任務は、私の異能力が適任なのだから。



『異能力、沈丁花』



不老不死となる、この異能力が。

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A(プロフ) - 、さん» ご指摘ありがとうございました! (2018年3月15日 8時) (レス) id: ac1a14e4fb (このIDを非表示/違反報告)
- 実在する人物、団体、アニメキャラ等を扱う二次創作になりますのでオリジナルフラグ外して下さい (2018年3月15日 8時) (レス) id: 7e94334cd1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:A | 作成日時:2018年3月15日 8時

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