こちらは選手お悩み係です。

お悩みファイル Ｙｓ ページ44

「哲人…！」



「A？」




強がりで、たまにかっこいい




「…？」


「……好き」




お見合いを断った時は何考えてるかわかんなかったし


私なんかになんで優しいのか不思議だった。



子犬みたいに甘えてくるし、もうよくわかんないけど




「好きです」




「……ほんまに？」





弱い部分を私だけに見せてくれた時から


好きだったんだ。





「やばっ、嬉しいわ」



「返事は…？」



「返事なんて…」





[これで十分やろ]



引き寄せられてキスされる。





「好き」



「哲人って真剣に好きって言うんだね」



「何。俺をなんやと思っててん」




ぷくーっと頬を膨らませる



出た。不機嫌の合図




「ごめんってば」



「哲人愛してる。って言うまで許さんからな」




そう言って、背を向ける哲人




「……仕方がない」




後ろから抱きついて




「て、哲人…あ、いしてる」




ﾌﾟﾌﾟｯと笑い声が聞こえた。




「何笑ってるの」



「片言すぎひん？(笑)」



「文句は受け付けませーん」





まぁ、愛してるってこれから何回でも言うし


慣れていけば大丈夫や



なんて、言うから





「哲人ってあほだよね」



「なんやと、アホ違うわ！」




本当に子犬みたい



頭を撫でると黙り込む





「…Aもあほ」



「はぁ？」




この言葉の意味はまだ私にはわからない。




ﾔﾏﾀﾞﾃﾂﾄ ｰｰENDｰｰ

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