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No.154 ページ4

それから、姉さんから聞いたことを木ノ下さんに話した。


俺は力なく呟く。


「……結局、俺はかやの外だったってことだね。


俺が考えてたことは何の意味もなくて、

姉さんは姉さんで前に進んでた。


……なんだか、

喜ばしいことなのに実感がわかないんだ。


あんなに悩んでたのはなんだったんだろうって思う」


「……でも、

聞いた価値はあったと思う。


目黒くん、すっきりした顔してる。


もし今、実感が持てなくても、

だんだんそう思えるようになると思う」


「そうかな」と言うと、


「そうだよ」と

木ノ下さんは笑った。


その笑顔に、ひどく安心した自分がいた。


「私が思うに、

目黒くんは気にしすぎなんじゃないかな?」


そう言ってから、

今気づいたとばかりにはっと立ち上がる。


「あ、なにか飲む?

えーっと、冷蔵庫にたしかジュースが……」


俺が口を開く間もなく

木ノ下さんは立ち上がり、冷蔵庫を開けた。


一瞬停止したあと、

真っ赤な顔をして言う。


「ごめん!

昨日妹と私で全部飲んだんだった!


い、今から買ってくるね!」


「え、別に……」


早口でそんなことをまくしたてたかと思うと財布をひったくって、

玄関へと走り去る。


そして

「ちょっと待っててね!」と

大声で叫んだ。

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作者名:いちご | 作成日時:2020年2月16日 20時

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