占いツクール
検索窓
今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:37,486 hit

No.131 ページ31

そうしてぶちっと音が鳴りそうなくらい
吐き捨てた目黒くんは先程よりさらにいい笑顔で
私に笑いかけた。


「じゃあ木ノ下さん、さっきの続きを――」



「あ、目黒くん。


着いたよ」



ぱっと

近付いていた目黒くんから離れ、開いた扉から外に脱出する。


不満げな目黒くんはこの際無視だ。


「……ま、別にいいんだけど」


小さくなにかを呟いた目黒くんに私は振り向く。


「……」


柔らかいものが、頬に触れた。


「……えええっ!?」


悲鳴を発しつつ、ばっと周囲を確認する。


幸い、見ている人はいなかったらしい。


「……な、なに考えてるの!」



「まあ、それは高校男子らしいことを」


意地の悪そうな顔で、にやりと笑われた。


言葉をなくした私に、目黒くんは噴き出す。


「……付き合ってるって感じするなー……」



目黒くんは何気なく呟いた。


私ははっとする。


「――あの、」




――その言葉は、遮られた。



「木ノ下さん。あれ、何だと思う……?」


目黒くんは顔を歪めて指差した。


振り返って、私もそこを見てみる。


そこには、異常な存在感があるアレを着た少年の姿。


「……渡辺くん、かな。

…………たぶんだけど」


正直知り合いと認めるには辛いものがあったりする。


「よし、帰ろう!」



「いや、このまま放っておくのはちょっと……」


何よりも、湊ちゃんが可哀想な気が、と苦笑して、


こちらをにこにこと見ている渡辺くんと、

一歩引いた間隔で助けを求めている湊ちゃんのところへ向かった。



……もちろん、目黒くんは無理矢理連れていく。

No.132→←No.130



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (16 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
80人がお気に入り
設定キーワード:目黒蓮 , トラウマ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:いちご | 作成日時:2020年2月15日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。