． ページ3
．
「……分からねぇ、自分でも何をしたのか。
ただ、このままだとAが……死んじまうと思って……」
「……悪い」
まるで言葉にならないものを伝えようとしてくれているような気がした。
ハンジさんはイラついたように舌打ちして、リヴァイさんの襟から手を離した。
「リヴァイ、私はAを守る」
「……」
リヴァイさんはハンジさんの言葉に少し俯いた
「……A、エルヴィン。場所を移そうか。申し訳ないけれど、私は今のリヴァイを見てると……腹が立って仕方なくなる」
『ハンジさ、待って、ちょ、』
ハンジさんは強引に私の手を引っ張って、ズカズカと扉の方に歩いていく。
そしてリヴァイさんとすれ違いそうになった時、ハンジさんに掴まれていた手と反対の手をリヴァイさんが掴んだ。
「何するんだよ……出れないじゃないか」
「……こいつを連れていくのならそれは無理な話だ。」
「はぁ？お前は自分が何やったか分かってんの？」
2人は私を挟んで睨み合う。
掴まれた手が両方痛い
「おい、2人とも落ち着け。Aが困ってる。」
「いちいち面倒なことしやがって……」
「リヴァイ……Aを思っての行動ができないって訳？」
『あの……』
「ﾁｯ、おいA、部屋に戻るぞ。」
そしてリヴァイさんは私の手をグイッと引っ張って、ハンジさんから引き剥がそうとする
「ふざけるな、させないよ」
「おいリヴァイ、ハンジ。いい加減にしておけ。」
「エルヴィン、お前のことだ、こんな見え見えの作戦、なにか意図があるんだろう。だがこいつは渡せねぇ。お前でもな。」
そしてリヴァイさんはエルヴィンさんを睨みつける。そのまままた口論、下手をすれば暴力もありそうな冷たい雰囲気が流れている。
『3人とも、やめてくださ、』
いやだ、やめてよ。私なんかのために仲悪くしないで。
ここでこんな空気にしなくていいのに、いつもの暖か雰囲気はどこに行ったの。
怒鳴り声に近い声が飛び交う。
耐えられなくなった私は、少し大きな声を出した
『あぁもう、うるっさい！！！！』
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 691人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「トリップ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
じゃんけん(プロフ) - 1から一気読みしました！ここ睡眠を削ってでもこの小説を読みたい！！となるのは初めてです😂初めて見た進撃の夢小説が貴方様の作品で良かった…更新ゆっくりとお待ちしてます(´˘`＊) (1月16日 6時) (
レス) @page21 id: 3117205f0e (このIDを非表示/違反報告)
にゃーご - 主さんの書く小説の主人公の性格がとても気に入っていて、一気に読みました！完結まで楽しみにしています😊 (12月10日 15時) (レス) id: 2d0f21ce0e (このIDを非表示/違反報告)
ねこねぎ(プロフ) - この小説が大好きで何回も読み返していました。これからも頑張ってください‼️ (10月15日 12時) (レス) @page21 id: 462cd5b1e5 (このIDを非表示/違反報告)
美玖(プロフ) - あああ！更新ありがとうございます！！！これからもずっと更新待ってますので引き続き頑張ってください！！ (7月21日 7時) (レス) @page21 id: 151c111fb9 (このIDを非表示/違反報告)
はろ。(プロフ) - 一気によみました！！！外が明るくなってきちゃいました、、、笑笑最後まで楽しみにしています！ (5月31日 4時) (レス) @page16 id: cc50b990f7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れび | 作成日時：2022年11月20日 0時
