黒崎さんはウニが苦手２

舞妓でデートはどうでしょう？ ページ24

Aside









理子｢これなんかどーお？｣

京子｢いや、Aは こっちのほーが……｣

明美｢いやいや、逆にこれとか…｣








今日は修学旅行当日


私と伊藤くんと三橋くんと理子ちゃんは
京都の祇園で京子ちゃんと明美ちゃんと合流した




そして今私は女子3人の着せ替え人形となっている

詳しくいえば祇園通りの舞妓さん体験を発見し
半ば強制的に3人に連れていかれたのだ






ところが3人は全く舞妓体験をせず、
私ばっかり盛り付けている






｢えっと〜…3人は着替えないの？｣

理子｢何言ってんのヨ!!
せっかく彼氏がいる修学旅行でしょ！？｣


舞妓デートしないなんて、おかしいでしょ！！と
食い気味で怒られた






｢そ､そりゃ…そうだけど…なんか､恥ずかしいし…｣

舞妓の格好して出ていって似合ってない
なんて、思われたら………っ！！






京子｢………Aは可愛いから自信持ちなよ｣

明美｢そうッスヨ！そりゃ…前会った時は
メイク濃すぎてビックリしました……｣



けど、と言葉を続ける



明美｢今は恋してるからかメチャマブイッスよ！｣

改めて言われて顔が､ぶわっと一気に熱くなる






三橋｢おーい、まだかヨー！｣

外から聞こえる三橋くんの声





理子｢はいはーい！いま行きますヨー！｣

はい、行くわヨ！！と背中をグイグイ押される




｢え、ちょ、まっ、まだ心の準備が……！！｣

言っている間に暖簾が顔にぶつかる


前が見えなくなって慣れない
ぽっくり下駄でバランスを崩した


支えがなくなり目をつぶって痛みに構えると、





伊藤｢っと！大丈夫？｣

伊藤くんが支えてくれた




｢あ、ありがとう…｣

伊藤｢…………似合ってるね｣

｢え、うぁ、あ、ど、どうも…｣



急に言われるから、どもってしまう









三橋｢………おめぇは着ねぇのかよ｣

理子｢え、もしかして見たかった？｣

三橋｢バッカ！！んなわけねぇだろ！｣









京子&明美｢｢………ラブラブだな〜…｣｣

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