悪食ギャンブラー【男主】

42匹 ページ45

あの日から授業中に視界にチラチラとみえる、イソギンチャクが気になって仕方がなかった。
イソギンチャクと、いうより、、、触手感…。

何かじわじわきて、笑いそうになる無理。

なんでイソギンチャクなのか、アズールに聞こうかな
そんな事をかんがえながら
ぽけーっと、してると放送で学園長室にくるようにと、呼び出しされる。

「何したんっすかー、、」

「え、いや、テスト順位みた日から、なにもしてないけど？」

「ふーん、、まあ、行ってらっしゃいｯス」

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「去年も、この時期だったすかね…」


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ラギーに見送られて、学園長に向かう。
なにかしただろうか、
いや、だって、博打もスリもしてないし、賭け事できてないから、俺悪いことしてない。神に誓う。

「ベル・ギギーです。学園長、入りますよ」

ちゃんとノックしてから入る。

「ああ、待ってましたよっ。」

いつも通りの学園長
怒ってる様子でもないし、逆に何言われるかわからんから怖い。

「なにか用ですか。わざわざ、学園内の放送使うとか、珍しーな」

ﾄﾞｶｯとソファに腰掛ける。

「ええ、……実は貴方のお母様から連絡が来まして」

仮面してるから表情は分からないけど声色がワントーン落ちる。
それはこっちも同じ

「！！……へぇ、、あのばばあか。」

一気に学園長室の空気がピリピリとする。
呼んだ理由がわかった。
外じゃ出来ないね。

「で、なんて？」

できるだけ、表に出さないようにする
呼ばれた理由もわかってるよ
ｶｯと、すこしだけど、学園長の目が見開かれた。
そんなに、驚かないでよ


学園長、今、俺、ちゃんと笑えてる？


「……『帰ってこい』でしょ。」


「ええ……去年もでしたね。送られてきた手紙に大掛かりな呪いの魔法があって驚きました。……貴方の手に渡る前に私が見て良かったです。今回の手紙にも同様の呪いがかけられていましたよ」

「ﾌﾌ……人の手紙は勝手に見ちゃいけないんだよ学園長。それに呪いかかってないじゃんか」

クスクスと笑う。

ほんと、嫌だ。
ホリデーは好き。
ロックもいるし、叔母さんにも会える。

けどアレ(母さん)は無理
俺は、あんたの子なんかじゃない。

親なんて、……思ったことも無い。

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