死ねない審神者様が頑張る話【男主】 (ページ23)

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そう

呼び出した本人

三日月宗近はそこへ寝転がって眠っていた。

「…道理で殺意もなにもないわな」

部屋には俺たちを挟んで1つの机と折菓子

それ以外は何も無いという殺風景な部屋。

「三日月宗近様…起きてください。呼び出しておいて寝るとは何事ですか」

一応人生の大先輩兼この本丸のボスなので恐る恐る近づく。

まつ毛ながっっ…肌綺麗過ぎだろ
イケメン滅べまじ

「ねーえ、、起きれや…おいこらうぉいうぉい」

なんか腹が立ってきたので人差し指で頬をﾂｸﾂｸとつついてみる。
もちもちスベスベ肌恐るべし

「…食べれそう」

いや、食べないけどね。てか食えん

「ほお、食べてみるか？」

「わあ、、、！？」

つついてた手を捕まれ三日月宗近の腕の中に捕まる。
起きてたのか
知らんけど

「起きていたのですか…」
「はは、俺もまだまだいけるかな」
「騙しておられたのですか、！？意地の悪い！」

「意地悪なじじいは嫌いか…？」

「！！！！」

抱きしめられる力を強くされた上に、
低く落ち着いた声が吐息混じりに耳の傍で響く。
背筋と、顔と耳が熱を持って慌てる

「…小童よ、初心よなあ…」

よしよしと頭を撫でられて、宥められている動物の気分だ。

「そ、そんなことより！話とは何ですか！まさか、こんなことのために読んだのではないでしょうね！？」

「はは、すまないな。お主の決意について、な」

体制は相変わらず抱きしめられたままだが声は先程とは違い真面目な声色だ。

「お主は、干渉する気もなにもない、必要最小限自分のことは自分でやる、俺たちの身は自由。庭を肥やすのも、馬や花を愛でるのも、好きに生きればいい。…と言ったな｣

「ええ…よく覚えていらっしゃる」

「はは…あの言葉は誠か？」

「…当たり前でしょう」

「破った場合…お主はどうするのだ」

.

.

.

「…どうしましょうか。」

.

.

「？…と、言うのはどういうことだ」

「俺…自分で死ねないんです、いや、、違う」

______何があろうと死ねない。

その言葉に流石のあの天下五剣も首を傾げた。