晩餐 ページ31
数時間前
〜Aside〜
シンガポールから帰ってきた裕太を休ませ、私は次の日の心の準備を一人、ベッドの上でしていた。
ちゃんと言えるだろうか。
そう、不安を感じながら、私はその夜を越えた。
「今日の晩御飯、なに食べたい？」
夕暮れ、私はソファでくつろぐ裕太に声をかけた。
「んー…和食。肉じゃが。」
私の方をチラッと見ながら、嬉しそうに答える。
その笑顔が苦しくて、それでも笑顔を向けた。
「わかった。作るね。」
エプロンをつけて、私はキッチンに向く。
野菜を切り始めると、裕太が私を後ろから抱きしめた。
「ねー、すき。」
首元に唇をうずめて、柔らかい言葉で私に告げる。
「ふふ、ありがとう。でも危ないから離れてて？」
…ありがとうしか、言えなかった。
好きって答えるのは、もう間違いだと知っているから。
裕太は素直にダイニングテーブルに座る。
嬉しそうに食器を出したり、机をトントン叩いたりして、ルンルンしている。
その様子に胸が締め付けられる。
私はきっと、うまく笑えていない。
「さ、食べよっか。」
二人で声を合わせて
「いただきます」
そう言いながら食べ始めた。
震える手を必死に隠しながら、私は味のしない肉じゃがを必死に喉に流し込んだ。
美味しい。そう、何度も繰り返すその姿。
見納めだ。
これはきっと、私たち二人の最後の晩餐だ。
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ミムラ(プロフ) - なおちゅけさん» ありがとうございます。W不倫ですか…面白いですね！希望のメンバーいますか？ (2019年9月30日 21時) (
レス) id: 4eee019b1c (このIDを非表示/違反報告)
なおちゅけ - 面白かったです！いきなりのリクエストごめんなさい。W不倫で書いてくれませんか？ (2019年9月1日 22時) (レス) id: d14129f611 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - ボードに送っても大丈夫ですか？ (2019年7月17日 0時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
ミムラ(プロフ) - ともさん» こんばんは。ありがとうございます！大丈夫ですよ (2019年7月17日 0時) (レス) id: 4eee019b1c (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - こんばんは！いつも楽しみにしてます！リクエスト大丈夫ですか？ (2019年7月17日 0時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
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