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追慕 ページ19

〜Aside〜

「うそ…っ」

藤ヶ谷からの唐突な告白に、私はすっかり硬直してしまった。

信じられなかった。

「…ほんとだよ、嘘じゃない。お前が裕太と付き合ってからも、ずっと…。結婚しても、俺はお前をずっと追いかけてた。」

何度か、おかしいと思ったことがあった。

夜遅くなるたび、わざわざ真反対の方向の私の家に私を送り届けてくれること。

私より、裕太のスケジュールに詳しいこと。

手伝わなくていい私の企画書を、残業させないようにって手伝ってくれること。

それに、1番は…

「私と同じ会社を受けたのって…!」

「そうだよ、お前をずっと追いかけるため。俺を、忘れさせないため。」

いっぺんの狂いもなく私を見つめ、言葉を紡ぐ藤ヶ谷。

そんな藤ヶ谷がそんなこと言うから、そんなこと…言うから…

「…なんで、、」

突然泣き出した私を、藤ヶ谷は焦ったように抱きしめた。

「じゃあ、なんで、裕太から助けてくれなかったの…っ」

束縛が激しかった学生時代、何度も傷つけられていた私を、藤ヶ谷はずっと側で見ていた。

それなのに、一度も助けてなんてくれなかった。

「…それは…っ」

「私を好きなんて、嘘ばっかりじゃない…っ!今だって、どうせ、好きなんて嘘なんでしょ…っ」

涙が止まらなかった。

自暴自棄になってる。


学生時代、裕太に苦しめられていた私は、藤ヶ谷に好意を抱いたことがあった。

伝えきれず押し込めて、隠したその想いが、今になって本性を現したように溢れ出てくる。

何もかも忘れたい…


私は無我夢中で、家を飛び出してしまった。

再会→←形にならない形



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ミムラ(プロフ) - なおちゅけさん» ありがとうございます。W不倫ですか…面白いですね!希望のメンバーいますか? (2019年9月30日 21時) (レス) id: 4eee019b1c (このIDを非表示/違反報告)
なおちゅけ - 面白かったです!いきなりのリクエストごめんなさい。W不倫で書いてくれませんか? (2019年9月1日 22時) (レス) id: d14129f611 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - ボードに送っても大丈夫ですか? (2019年7月17日 0時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
ミムラ(プロフ) - ともさん» こんばんは。ありがとうございます!大丈夫ですよ (2019年7月17日 0時) (レス) id: 4eee019b1c (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - こんばんは!いつも楽しみにしてます!リクエスト大丈夫ですか? (2019年7月17日 0時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミムラ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年7月15日 23時

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