何で急に逆トリップしてくんだよ【妖怪ウォッチ】

1.出発 ページ3

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『んー…』






「あっちぃ…」







とある夏の日。俺は妹の雪を連れてとあるアプリゲームをしていた。


そのアプリというのは「妖怪ウォッチワールド」。


俺達がハマっているアニメの新しいアプリだ。


で、今絶賛妖怪探し中。


「やだ。暑い。ﾀﾋぬ。やめようぜ。おい。」


出発して早々ギブアップ宣言をする雪。


『帽子被ってこないお前が悪い。』


「帽子無くても一緒じゃねーの。」


『熱中症になるよりかはマシだろ。』


「はいはい僕が悪ぅござんした。」


とぐだぐだ話しながら街を歩いていく。


勿論妖怪探しは続けたまま。


と、雪の方に反応が。


「おっきた。」


『おー。』


雪のスマホを覗く。


画面にはコマさんが映っていた。


「コマさんだ。可愛い。」


画面内のコマさんに頬が緩む雪。


…そう言う雪も充分可愛いと俺は思う。


と、今度は俺の方にも反応が。


『おおっ！何だ〜…？』


現れたのはジバ猫。


『おっ、ジバ猫！』


そしてバトル。


「勝った〜。いぇ〜い。」


勝ったと言いながらあまり嬉しくなさそうな声が隣から。


「はぁ…。にしてもコマさん可愛い。マジ可愛い。」


真顔でそんな事を言う雪。


『真顔はやめろ、何か恐い。』


そう言っている内に、バトルが終わった。


『っしゃ、勝った！』


「そういえばジバも可愛いよね。」


『ドルオタだけどな…。』


そんな会話をしていたら、間から聞き慣れた２人の声が聞こえてきた。








「オレっちはドルオタじゃニャいニャン！１ファンだニャン！」





「暑いズラぁ…。」






「『……ぇ…？』」






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