＊素直なココロ＊2

＊ ページ3

桜庭side

医局に行くと耕くんが居た。

話を聞くと恵ちゃんと変わったらしい。

私が当直だから変わったんだって！

嬉しい〜(o´罒`o)ﾆﾋﾋ♡






夜中3時


ﾋﾟﾛﾝ

ナースコールが鳴った。

桜庭「はい。どうしました？」

？？「先生！太田さんが苦しそうで！」

太田さんは耕くんの担当患者。

2日前に高所転落で運ばれてきた。

頭部損傷と腹腔内出血だったが

耕くんの処置で治った。

なのに、何で…。

桜庭「分かりました。今行きます！」

藍沢「どうした？」

桜庭「太田さん急変したって。」

藍沢「…！分かった。行こう。」




ｶﾞﾗｶﾞﾗ

ﾋﾟﾛﾝ ﾋﾟﾛﾝ ﾋﾟﾛﾝ

？？「先生！太田さんが！」

桜庭「落ち着いて下さい。長嶺さん。」

長嶺「す、すみません…。」

同じ病室の長嶺さんがナースコールを

押してくれたみたい。

藍沢「大丈夫ですか？」

桜庭「呼吸よわいわね…。」

藍沢「初療室運ぼう。」

桜庭「分かった。ベット動かしますね。」

長嶺「先生！大丈夫なんですか？」

桜庭「長嶺さん…。手は尽くします。」

大丈夫。きっと。

腕のいい耕くんがやるんだもん。




初療室にて

藍沢「肺に血液が溜まってる。」

桜庭「今出したら、大量出血で最悪の場合…」

藍沢「ああ。死ぬ。」

桜庭「どうする？」

藍沢「放っておくと破裂する。だからといって今出すのも危険だ。…もう、無理か…。」

桜庭「3時13分。死亡確認しました。」

藍沢「……」

ﾋﾟｰｰｰ ﾋﾟｰｰｰ

管を外すとすぐに心音は0の音。

辛い。

この辛さは

何年経っても慣れるものでは無い。









医局にて

私はブラックコーヒーとミルクティーを持って

医局に向かった。

でも、

そこに耕くんの姿は無かった。

屋上だ。

そう感じた。

私は自分の上着と耕くんの上着、

ブラックコーヒー、ミルクティーを持って

屋上に向かった。



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