僕の母親代わりは星の魔法使い3！ (ページ21)

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89.アズガバンの囚人(ハリー) ページ21

その行動はゆっくりに見えた。

Aは杖を取り出しペティグリューに向け口を動かす。

頭より体が先に動いた。

僕は彼女に思いっきり抱きついた。

主「！？……ハリー？」

ハリ「だめだ。Aそいつを殺したらAが犯罪者になっちゃう」

主「でも、こいつは！！」

ハリ「こいつのせいでAまで僕の前から消えたら、僕は誰を頼ればいいの？」

主「っ！！……わかった。ごめんねハリー。怖かったよね…こんなに手が震えて…。ありがとう止めてくれて」

Aはいつもの雰囲気に戻り微笑みかけて頭を撫でてくれた。

……少し恥ずかしいが、本当に優しい手だ。
だからこの手が血に染まらないでよかった……

ペティグリューは、僕に擦り付いてきた。

ピー「おぉ、ハリー君はなんて慈悲深い……」

ハリ「触るな！お前はシリウスの代わりに吸魂鬼に引き渡す。」

ペティグリューは恐怖した顔をしていた。