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69.アズカバンの囚人 ページ1
第4章
あの日はなぜか胸騒ぎがした。
二人がどこか遠くに行くような…
最近、ハリーが生まれて幸せの詰まった家へ急いで向かう。
扉に手をかけるが鍵がかかってはいなかった。
嫌な予感に足が止まる。
…ただの予感であってほしい…
覚悟を決め杖を取り出し扉を開け中へ進む。
いつも暖かい空気が私を迎えてくれるのに今は静けさが私を迎える。
廊下を進んだ先で見たものに私は立つ力を失い座り込んだ。
そこには……
生き絶えた二人とベビーベッドの上で何が起きたか分からないハリーがいた。
「あ、あぁ…なんでッ」
私はこの日大切な人を二人も失った。
自分の無力さを恨んだ。
幸せを奪ったあいつを恨んだ。
…私はなにも__________
後悔と絶望の記憶。
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作者名：ユメ猫 x他1人 | 作成日時：2018年12月26日 22時
