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湯浴みを終えてマリンのいる部屋に戻ると、マリンは布団の中に潜り込み、頭を抑えて蹲っていた



「頭、痛ェのかァ?」


グスッ


泣いてんのかァコイツ




そっとマリンの額に手を当てる

まだ熱い

「下がんねぇなァ、、、」



「薬、飲めェ」

さっきこの家の人にもらった薬を差し出す


見るからに苦そうだ


マリンは薬を見た瞬間

『いらない、、、』

と、布団を被ってしまった


「ったく、、やっぱガキじゃねーか」


『ガキじゃないし、、、』グスッ


「泣く程痛ェんだろォ?苦くても飲むしかねェだろォ」



『、、、』

「ホラよ、さっさと飲んじまえェ。いつまでもそうしてる訳にはいかねェだろォ」




そう言うとマリンは渋々と布団から体を起こす


体を起こす時も頭を押さえて顔を歪めていた


マリンの体を支えながら薬を飲ませる


マリンはさらに顔を歪めて布団に潜り込んでしまった



よっぽど苦いのだろう


なんだか可哀想なことしてる気になってきたぜェ



グスッ


また泣いてんのかよォ



「おい、大丈夫かァ?」


グスッ
 

「辛いよなァ、、、
薬ちゃんと飲めて偉かったなァ。すぐ良くなるからなァ。」



布団の上からマリンをポンポンと優しく叩いた


しばらくそうしていると泣いている声がやんだ


寝たのかァ、、、



布団をそっとめくってみる


「可愛い寝顔してんじゃねェかァ」


マリンの頬をそっと撫でる


柔らかい



痛みや薬で泣くとか、、、

天才剣士も年相応な所もあるんだなァ、、、


ちっせー体だな


頭の中で自分の妹達の姿と重なる



昔のことを思い出していたら眠くなってきた


マリンの体勢を整える


近くで良く見ると整った顔立ちをしている


マリンの目元に浮かんだ涙をそっと手で拭う



コイツやっぱりまだ13歳なんだよなァ、、、



実弥は優しい笑みを浮かべ、久しぶりに兄のような気分でマリンの布団に入った



マリンの方を向いて優しくお腹をポンポンと叩く


昔妹達をこうして寝かしつけていた



実弥は暖かい気持ちで眠りについた

弟思い→←嘘でしょ



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設定タグ:鬼滅の刃 , 時透無一郎 ,   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:ララ | 作成日時:2021年2月18日 16時

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