弟思い ページ3
パチッッッ
うわッッッ
し、、、しな、、、不死川、、さん、、、!?
何が起こってるの??
起きたらすぐ近くで不死川さんが寝ている
その手は私のお腹に置かれてる
とりあえず不死川さんが起きないように布団から這い出て部屋の隅で隊服に着替える
体調は昨日より良くなってる
「起きてたのかァ」
『わっ!!
昨日は、、ごめんなさい、、、』
「治ったんかァ?」
『まぁ、はい。』
「そうかィ。良かったなァ」
そう言って私の頭をなでてくれた
その顔は本当に不死川さんなのかと思うくらい優しい笑顔だった
私が不思議そうにしていると
「帰るぞ」
と、私に背中を向けて歩き出すので慌てて後を追う
家の人にお礼を言って外に出た
道行く途中で甘味処を見つけた
不死川さんっておはぎ好きなんだっけ
師範が言ってた
『あの、もしお時間あればここ寄ってくれませんか?』
「なんか食べてェのかァ?」
『おはぎ!!奢らせて下さい!』
「おはぎィ?なんでだよォ?」
『きっ、昨日のお詫び!おはぎ好きなんですよね?師範言ってた』
「冨岡の野郎ォ、、、別に詫びなんていらねェ。」
『いります!!ほら速く!!』
半ば強引に不死川さんを店の中に連れて行く
『おはぎと羊羹、お願いします』
私は運ばれてきた羊羹を頬張りながらふと不死川さんを見ると、おはぎを美味しそうに食べていた
へぇ、不死川さんってこんな顔もするんだ
「何見てんだよォ」
『いや、、美味しそうに食べてるなー と』
「それはお前もだろォ。羊羹、好きなのかァ?」
『はい!
でも一番好きなのはスイカかなー
でも今は夏じゃないから食べられないんですよねー、、』
スイカ
あれ私大好きなの♡
みずみずしくて美味しーの♡
「、、、そうかァ、、、」
なんか不死川さんしんみりしてる、、
『え?どうかしました?』
なんか私まずいこと言った、、、?
「玄弥も、、、スイカが好きだァ、、、」
『あ、やっぱりご兄弟だったんですね』
通りで似てると思った
「玄弥と会ったことあるのかァ?」
『はい、刀鍛冶の里で。優しくて良い人でした。』
「そうかィ。玄弥と、、仲良くしてやってくれェ。」
『え、?はい!でも急にどうしたんですか?』
「アイツには鬼殺隊士になって欲しくなかったァ、、、」
不死川さんはどこか寂しげな表情をしていた
玄弥君のこと凄く大事に思ってるんだろうな、
『玄弥君のこと大事に思ってるんですね!』
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作者名:ララ | 作成日時:2021年2月18日 16時