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〜A視点〜
すみ 「Aさんもおにぎりいかがですか？」
A「私は食べてきたからいいよ。」
すみ 「そうでしたか。」
彼女は竈門君の隣におにぎりを置く。
すると、きよちゃんの持つひょうたんがふと目に入った。
A「きよちゃん、それは何？」
きよ 「あ、これは全集中の呼吸の訓練です。」
食事中にも訓練だなんて、本当にすごいなぁ。
流石は鬼殺隊。
A「…え！？」
これで！？
このひょうたんで？
どうやって！？
このひょうたんに入っている薬を飲むと、覚醒するとか？
そうだったらすごすぎないか？
A「…そんな薬まで作るなんて…流石は胡蝶さん…。」
なほ 「いいえ。この中に薬は入っておりません。」
じゃあからってこと？
きよ 「このひょうたんを破裂させるんです。」
A「…破裂！？」
これを！？
そんなことできるの！？
これ…結構硬いけど！？
竈門 「俺も最初は驚いたよ。
でも、柱の人やカナヲはこれよりももっと大きなひょうたんを破裂させるらしい。」
嘘！？
え、カナヲちゃんまで！？
いや、まず人間なんだよねその人たち！？
なほ 「やってみますか？」
そう言うと、どこかからひょうたんを取り出した。
やってみますかって…やるだけ無駄じゃないかな？
そんな期待する目で見ないでくれないかなかわい子ちゃんたち！
はぁ。仕方ない。
A「スーッ。…ッ！」
思い切りひょうたんに息を吹き込む。
ほらね！びくともしない！
三人 「頑張れ！頑張れ！」
…まだ頑張らないといけないのか…。
苦しくなってきた。
息が…。
もう無理！
A「プハッ！」
私はひょうたんから口を離した。
はぁ、はぁ…。
竈門 「…おっと！…大丈夫か？」
ふらついたところを竈門君が支えてくれる。
A「ごめん。ありがとう。」
結局できなかった。
そんな見込みは最初からなかったけどね。
竈門 「実は俺もまだ割れないんだ。
でも、柱の人やカナヲに少しでも追いつきたいから、
頑張ってできるようになろうと思う。」
A「…そっか。…頑張ってね。
竈門君ならできると思うよ。」
ニコッと微笑むと、何故か顔を赤くする竈門君。
A「それじゃあ私はこれで。」
竈門 「ああ。また明日。」
竈門君たちは手を降って見送ってくれた。
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