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竈門 「Aは、本当に心がきれいだな。

とても優しくて、素直な匂いがする。」


A「…匂い?」



竈門 「俺は鼻が利くんだ。
匂いで、その人の性格や感情が分かる。

さっきまで起きてた善逸は、耳が利くんだ。」

 
へぇ。匂いで感情がわかるなんて。


さっきまで騒いでた我妻さんは、疲れたのか爆睡してる。



竈門 「確かに柱の人にはさんざん言われたし、

Aが同じように思うのも当然だと思う。


妹とはいえど鬼だからな。

人を喰わない鬼なんて聞いたこともないだろうし、
それだから信じられない。


決しておかしなことではないし、
仕方ないことだ。

Aが謝る必要はないよ。」



竈門さんは、本当にいい人だ。




竈門 「ありがとう。親身になってくれて。

信じてくれてありがとう。

未だ柱の人には認めてもらえてなくても、
Aみたいな人が一人でもいてくれるだけで嬉しいよ。」


A「いえ、私は何も…。」


竈門 「少なくとも俺は感謝してる。

Aは自覚がないかもしれないけど、俺は嬉しかったから。

君はきっと、自然と周りの人を幸せにできる人なんだと思う。」



私は、そんな神様のようなことはできない。

でも、私のおかげで喜んでくれている人がいるのなら、
それはそれで嬉しい。


元々人の役に立ちたいと思っていたから。



A「…ありがとう。」

竈門 「こちらこそ。」


竈門さんは、ニッコリと笑った。



竈門 「あ、あと、敬語外れてきたな!」


A「あ!すみません!」

竈門 「いやいや!むしろ俺はそっちのほうが嬉しいから!

同い年くらいだろ?」


A「十五です。」

竈門 「俺もだ!」


じゃあ、竈門君か。



竈門 「これからもよろしくな!A!」


A「…!?はい!」



こうして私は、鬼を連れた鬼殺隊員、竈門炭治郎君と仲良くなった。




A「元気になったら私のお店にも来てね。」

竈門 「そうするよ。」







竈門君に会って、お店に戻ると

時透君が来ていた。


時透 「Aどこいってたの?」


時透君がこてっと首を傾げて聞くものだから、とても可愛くて抱きしめたくなった。


A「蝶屋敷にね。
例の、鬼を連れた鬼殺隊員に会いに行ったんだ。」

時透 「…そんな人いた?」

A「…やっぱり覚えてないのね。」

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作者名:照山紅葉 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年11月1日 0時

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