第１９３話 ページ46
〜
彼の言葉にハッとする。
……そうだ、
これは師匠が教えてくれたんだった
当たり前のことなのに、意味も分からず頬が緩んだ。
『……確かに。』
エイトside
許せない、とは思っている。
弟子である前に生徒に手を出されたのだ。これを許せる教師はいないだろう。
しかしそれはこの世の全てを壊したくなるような、腸が煮えくり返るような、それほどまでではない。
強いて言うならば、死ぬよりも恐ろしい目に遭わせたいくらいだ。
Aは侵入者って言ってたけど…
僕から言わせれば
絶対に捕らえる、と意を固める一方で、Aが無事で良かったと心の底から安堵する。
あの調子だとまた医務室か、
「終わったら様子を見に行こう……」
イルマside
脅威とは、常に隣にいるもの。
突然様子のおかしいアトリ先生に捕まってシーダ先生や他の先生達、おじいちゃんが駆けつけてくれた時。
魔力感知の範囲内には微弱ながらも確かにAくんの魔力が感じ取れていた。魔力が少ないのか、クモの糸みたいに微かな反応だったけど、近くにいるのは分かっていた。
……ちゃんと感知できてたのに。
「………ぇ、」
いきなり…本当に急に、Aくんが
いつも優しいおじいちゃんがアトリ先生に怖い顔をしているから僕が混乱している？
………違う、絶対違う。
全く感じ取れない。目隠しをされてた方がまだマシだと思うくらいだ。
まるでAくんという存在だけが、魔界から消えてしまったみたいに、遠ざかる気配もなく消えてしまった。
……………Aくん…？
言いようのない胸騒ぎが、僕の頭を掻き乱す。
＿＿＿＿＿＿＿脅威とは、常に隣にいるもの。
じっとこちらの様子を見て、今か今かとソレに呑まれる瞬間を待っている。
そして、それは僕に限った話ではないと…
僕は取り返しのつかない時になって、ようやく気づかされた。
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紫咄(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます！楽しみにしていただけてとても嬉しいです✨満足できるものが書けるようにこれからも頑張ってまいります！ (2月7日 14時) (
レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 更新お疲れ様です。こういった場でコメントするのは初めてなので不快な気持ちにさせる事があったらすみません🙇🏼 この小説の更新をいつも楽しみにしています。この作品に出会えてよかったです。これからも無理のないペースで更新頑張ってください😌 (2月7日 2時) (レス) id: ae6fd6e907 (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - 珊瑚さん» ありがとうございます！嬉しいお言葉をいただくととても励みになります💪これからも自分のペースで頑張ります！ (2月3日 22時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
珊瑚(プロフ) - 今回も更新ありがとうございます😭！続きが気になります💕無理せず更新頑張ってください！ (2月3日 21時) (レス) @page46 id: 0e327a755d (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - くろあんさん» コメントありがとうございます！すごく嬉しいです…泣これからも執筆頑張ります！ (1月28日 1時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫咄 | 作成日時：2023年12月13日 18時
