第１８６話 ページ39
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Aとイルマは殺さないようにと釘を刺されている。
だから、今Aに足止めを食らうのは厄介だ。
暫くの間苦しんでくれればいい、
悪周期になれば教師の注目が少しは逸らせる
そう考えていれば、Aは都合よくも薬に多大な影響を受け始めた。
「フフっ……やっぱり
Aも。」
貴方side
…まずい、
＿＿＿＿＿＿＿＿堕ちておいでよ、ほら。
まずい………ッ！！
「
耳鳴りが酷く、ボクを呼ぶ悪魔の声が徐々に大きくなっていく。
なのに、飲み込んだ薬はどれだけ噎せてもボクの身体から吐き出されることはない。もうすっかり胃まで運ばれてしまったようだ。
ダメだ……ダメだ………
何の薬かは分からないが、理性が奪われる感覚に飲み込んではいけなかったモノだと再認識する。
「大丈夫、おいで。
奥底に閉じ込めた欲望に素直になろう。」
ぺたりと座り込んだボクの頭上から、すぐ耳元で甘い言葉が囁かれる。
まさに悪魔の囁きだ。
……嫌だ
全力疾走でもしたのかと思うほどに血流が早まり、心臓も同じくらい忙しなく波打つ。
噎せすぎて普通の呼吸を忘れていたせいか、息も徐々に荒くなっていく。
イヤだ
…………のまれたく、ナい
薬が強力なのか、意志とは関係なく理性がどろどろと溶かされていく。生身で嵐に立ち向かうくらい、抗いようがなかった。
「さぁ〜て、俺も早くイルマを探さないと。」
ボクがボクでなくなる、その寸前に見えたのはアトリの、まさに悪魔のような笑みだった。
エイトside
この辺りか……
アスモデウスくんと別れ、やっとのことで弟子の居場所に辿り着く。
日々の特訓の賜物と言うべきか、Aは僕に気取られぬように気配のコントロールもできるようになっていたのだ。
「遅くなったけど、ようやく見つけられたよ。
………………………A……？」
てっきり誰かが足止めしているものだと思っていたが、予想外にも弟子は一人でその場にぼんやりと立ち尽くしていた。
……………………………様子がおかしい
直感的にそう思ったその時、本部からの通信が入る。
《総員に通達…＿＿》
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紫咄(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます！楽しみにしていただけてとても嬉しいです✨満足できるものが書けるようにこれからも頑張ってまいります！ (2月7日 14時) (
レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 更新お疲れ様です。こういった場でコメントするのは初めてなので不快な気持ちにさせる事があったらすみません🙇🏼 この小説の更新をいつも楽しみにしています。この作品に出会えてよかったです。これからも無理のないペースで更新頑張ってください😌 (2月7日 2時) (レス) id: ae6fd6e907 (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - 珊瑚さん» ありがとうございます！嬉しいお言葉をいただくととても励みになります💪これからも自分のペースで頑張ります！ (2月3日 22時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
珊瑚(プロフ) - 今回も更新ありがとうございます😭！続きが気になります💕無理せず更新頑張ってください！ (2月3日 21時) (レス) @page46 id: 0e327a755d (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - くろあんさん» コメントありがとうございます！すごく嬉しいです…泣これからも執筆頑張ります！ (1月28日 1時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫咄 | 作成日時：2023年12月13日 18時
