第174話 ページ27
〜
___________いた!
「Aくん!」
気配を辿れば、木の上に彼を見つけた。
木の葉に隠れるようにして、僕達のいる校舎を見ている。
「先輩!
チマちゃんがちょうどAくんのいる木を指差す。
ロビン先生…!?
Aくんとは少し離れた位置に先生が弓を構えていた。
その弓の狙う先が理事長室だと分かった直後、僕は二人に足場を作るようお願いする。…が、
「A先輩の罠かもしれません…!
先輩はこちらに気づいているようですし、
足場を作っている隙を狙って攻撃してくる可能性もあります。」
どうやらチマちゃんはAくんを警戒しているようだった。
でも僕はそれを否定した。今度は確信があったからだ。
「大丈夫っ!今がきっと、
エイトside
……………おかしい
理事長室の真下、僕相手に一人だけ残ったアスモデウスくんとの戦闘が始まり十数分。
Aを基準とすれば、体術はそこそこだが魔術の練度は高い。
だが火炎の魔術となれば相殺になるため、僕との相性は最悪だ。彼からすれば、魔界一の火力を誇る一族の僕は、天敵に等しい。
家系能力も使わない、
こんなにも不利な状況なのに………
「すごい耐えるな〜…」
「ある悪魔から助言を貰いましてね……っ!」
会話を混じえるその間も、攻撃の手は止めない。
……耐えるのもあるけど、
僕の攻撃をほとんど
「随分と良い助言を貰ったみたいだね、
まるで僕の動きが読めているみたい…だ………?」
その時、自分で放った言葉にある悪魔が脳裏に蘇る。
…………待て、いるじゃないか
僕の動きのほとんどを把握している…
______________一番身近な悪魔が
しかし、Aはイチョウが前日声をかけて味方につけたはず。思考を巡らす僕に、アスモデウスくんが煽るように口角を上げる。
「まだ分からないんですか?イフリート先生」
劣勢にも関わらず彼の表情には余裕があった。
こちらを混乱させるため?…有り得るだろうが可能性は低い。
しかし、そうじゃないならイチョウより早く声をかける必要が……
「……………まさか、」
「ええ、そのまさかですよ。
〜
254人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紫咄(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます!楽しみにしていただけてとても嬉しいです✨満足できるものが書けるようにこれからも頑張ってまいります! (2月7日 14時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 更新お疲れ様です。こういった場でコメントするのは初めてなので不快な気持ちにさせる事があったらすみません🙇🏼 この小説の更新をいつも楽しみにしています。この作品に出会えてよかったです。これからも無理のないペースで更新頑張ってください😌 (2月7日 2時) (レス) id: ae6fd6e907 (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - 珊瑚さん» ありがとうございます!嬉しいお言葉をいただくととても励みになります💪これからも自分のペースで頑張ります! (2月3日 22時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
珊瑚(プロフ) - 今回も更新ありがとうございます😭!続きが気になります💕無理せず更新頑張ってください! (2月3日 21時) (レス) @page46 id: 0e327a755d (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - くろあんさん» コメントありがとうございます!すごく嬉しいです…泣これからも執筆頑張ります! (1月28日 1時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紫咄 | 作成日時:2023年12月13日 18時