検索窓
今日:33 hit、昨日:42 hit、合計:40,095 hit

第167話 ページ20





貴方side



 一つ、二つ、三つ……





『流石教師(キョーシ)、開始早々もう三つも風船(ハート)を……』





風船(ハート)が割れる音が聞こえたのは三つ。
中庭と、おそらく廊下かどこかだろう。

中庭がよく見える校舎の屋根に乗って様子を見ようとしたが、煙でよく分からなかった。



 確かなのは、

 既に1チーム脱落(リタイア)しているということ………





『……そろそろボクも合流(・・)しなくちゃ』





直後、ボクは自身の足に力と風の魔術を込めて…





________屋根を破壊した。






××××××







アメリside





重要悪魔(キーデビル)Aくん!
味方につければ戦力的にもかなり安心できるところですが……!!」





放送師団(バトラ)団長バディン・バラキによる実況を他所に、画面上では大きな音を立て屋根を破壊するAの様子が映されていた。

その直下には……





「なんとッ!!

Aくんの初接触はチームイルマです!!」





 イルマ……!



これを狙っての破壊か、とAの動向に安堵した途端、嫌な気配がした。
後から画面にもその嫌な気配の正体が映し出され、黄色い声が湧く。





「おおっと!Aくんと接触したイルマチーム!!

シーダ先生とエンカウントだ…!!」





 なるほど……

 だからAは屋根を破壊し一番早い方法でイルマと接触を………



 だがどうにも妙だ……





「タイミングが良すぎないか……?」






××××××







イルマside




  ドォォンッ!!




 この気配は……!



突然、進行方向の屋根が崩れ落ちるも僕は安堵の気持ちでいっぱいだった。
粉塵が舞い、それが落ち着いた頃にようやく姿が見える。





「Aくん…っ!!


_________……んぐッ?!」





『しー………もう教師(キョーシ)がすぐそこまで来てる』





口元に人差し指を立て、Aくんは僕の口を塞ぐ。一年生にも隠れるように手合図をした。



 やっぱりAくんはすごい……





重要悪魔(キーデビル)!初接触はチームイルマ!!》





全員が隠れ終わり、その場は近くの通信魔が騒ぐ音で支配されるが、その傍らでカツーンカツーンとヒールの靴音が新たに加わった。



 あれは………シーダ先生!!



第168話→←第166話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (114 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
254人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

紫咄(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます!楽しみにしていただけてとても嬉しいです✨満足できるものが書けるようにこれからも頑張ってまいります! (2月7日 14時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 更新お疲れ様です。こういった場でコメントするのは初めてなので不快な気持ちにさせる事があったらすみません🙇🏼 この小説の更新をいつも楽しみにしています。この作品に出会えてよかったです。これからも無理のないペースで更新頑張ってください😌 (2月7日 2時) (レス) id: ae6fd6e907 (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - 珊瑚さん» ありがとうございます!嬉しいお言葉をいただくととても励みになります💪これからも自分のペースで頑張ります! (2月3日 22時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
珊瑚(プロフ) - 今回も更新ありがとうございます😭!続きが気になります💕無理せず更新頑張ってください! (2月3日 21時) (レス) @page46 id: 0e327a755d (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - くろあんさん» コメントありがとうございます!すごく嬉しいです…泣これからも執筆頑張ります! (1月28日 1時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紫咄 | 作成日時:2023年12月13日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。