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バラムside
彼は甘えるのが苦手な
いつもスンと少し棘のあるオーラを漂わせているが、素直になれないだけで実際は歳相応の可愛らしい面がちゃんとある。
「少しだけでも話を……！」
それでも、
『…っ！離せってば！！』
こんなに怒っている彼を見るのは、初めてだった。
これは……… "
キッ、とこちらを鋭く睨む目。荒々しい態度。
どうやら溜め込んだストレスが、今回の喧嘩をきっかけに悪周期を誘発させてしまったらしい。
「Aくん、落ち着い……」
『うるさい！！』
掴んだ手は振りほどかれ、落ち着かせようと伸ばしたもう片方の手は彼に引っ掻かれた。
Aくんに怪我を負わされるなんてことは一度もなかったため、血の滲む自分の腕を見て一瞬驚いたが、悪周期の彼が目の前にいてはとてもそれどころではない。
怒りのあまりに
何としてでも落ち着かせないと……
「………Aくん、」
Noside
真剣な、しかし優しさを含んだ目をしたバラムがAにゆっくり歩み寄り、半ば無理矢理彼を自身の腕の中に収める。
バラムがAにしてやれることは、考えうる限りそれしか思いつかなかったのだ。
『離せッ！』
「離さないよ」
離せよ、Aが叫び暴れるもバラムは決して離さない。
腕の中のAが苦しくないように、それだけを気をつけながらバラムは自分より
『……ッ、この！！』
Aがバラムの胸板を押し、組み敷く。
受け入れるつもりでいたのか、バラムは小さな力でも容易く倒れた。
それにさえ腹が立ったAはバラムの顔面へと拳を振り上げるが…
『………………っ、』
強く握られた拳はバラムの鼻の先で止まり、弱々しく彼の胸板へ落ちた。
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紫咄(プロフ) - ももさん» レスありがとうございます！楽しく読んでいただけたようで嬉しいです！ (2月28日 23時) (
レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
もも - 紫咄さん» リアルのほうで色々あり、ずっと見に来れずですみません……小説、最高でした…！おかげでニヤニヤが止まりません( 神作品をありがとうございます！ (2月28日 22時) (レス) id: 710a8daeb1 (このIDを非表示/違反報告)
ぼーる。(プロフ) - 紫咄さん» こちらもドンピシャでした…！ありがとうございます！ (2月16日 15時) (レス) id: f43dd9d3e3 (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - ぼーる。さん» リクエスト完了いたしました！前回のお話が解釈一致で安心しました…！二度目のリクエストありがとうございます！楽しく書かせていただきました！お話の改変や新たなリクエスト等あればまたコメントにてお願いします。 (2月13日 14時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
ぼーる。(プロフ) - 紫咄さん» 書いて欲しいものそのままでずっとニヤニヤしていました…！続けてのリクエストですが、『子供が産まれてみた』（女主）で書いていただけるでしょうか…？お願いします…！ (2月7日 10時) (レス) id: b3d9f0a76a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫咄 | 作成日時：2023年5月7日 12時
