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「み、ミエナイデスネ……」
そうだよねやっぱりそうですよね
はぁ〜〜〜、とわざとらしく溜息を零し天井を見つめながらベンチに小瓶を置いた自らの行動を後悔する。
危 険 薬 物 、彼女が飲んだそれはライム先生が処分に困って僕にこっそり押し付けた 媚 薬 だった。
効果を絶たせるには彼女の欲を満たすしかない…
………こうなれば一か八か…!
まるで回らない頭で必死に思いついた、いくつかの打開策を取捨選択した。のちに一番効果のありそうな、しかし一番リスクを伴う策を採る。
そっと四方の透明な壁越しに辺りに誰もいないのを確認し、
『……せんせ、
_______________ん……っ?!』
咄嗟に、頭を下げた。
不意の動きに首を長くしてこちらの顔を覗き込むように見上げていた彼女の口が塞がれる。
軽い、触れ合うだけのキス。
しかし、この生徒にとってはこの上なく刺激的だったらしい。
正気に戻ったのか、さっきとは違う意味で魔リンゴ宛らに赤面させて勢いよく後退する生徒に、何だかこちらまで気恥ずかしくなる。
『…い、今……っ!!』
「初めてだったたら…謝るよ。
でも、他の先生とかには内緒にしてくれると助かりマス…」
初めの疑問、なぜピンポイントで僕の居場所を当てることができるのか、実を言うとその答えは既に分かっていた。
以前、他の生徒から聞いたことがあったからだ。
____あの子、イフリート先生のこと大好きなんですよ
____だから頭撫でられるだけで倒れちゃうかも!
そう笑い話の一つで僕に話していた彼女の友人たちを想起し、彼女が純粋な生徒でよかったとつくづく安堵する。
年頃の悪魔だ。
それ以上を求められたら………………………ね?
終
まさかの夢主が薬を飲んじゃうという需要のあるか分からない話を初めに出させて頂きましたが、エイト先生編は Route02 にてお楽しみください。
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紫咄(プロフ) - ももさん» レスありがとうございます!楽しく読んでいただけたようで嬉しいです! (2月28日 23時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
もも - 紫咄さん» リアルのほうで色々あり、ずっと見に来れずですみません……小説、最高でした…!おかげでニヤニヤが止まりません( 神作品をありがとうございます! (2月28日 22時) (レス) id: 710a8daeb1 (このIDを非表示/違反報告)
ぼーる。(プロフ) - 紫咄さん» こちらもドンピシャでした…!ありがとうございます! (2月16日 15時) (レス) id: f43dd9d3e3 (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - ぼーる。さん» リクエスト完了いたしました!前回のお話が解釈一致で安心しました…!二度目のリクエストありがとうございます!楽しく書かせていただきました!お話の改変や新たなリクエスト等あればまたコメントにてお願いします。 (2月13日 14時) (レス) id: 0a579820f3 (このIDを非表示/違反報告)
ぼーる。(プロフ) - 紫咄さん» 書いて欲しいものそのままでずっとニヤニヤしていました…!続けてのリクエストですが、『子供が産まれてみた』(女主)で書いていただけるでしょうか…?お願いします…! (2月7日 10時) (レス) id: b3d9f0a76a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫咄 | 作成日時:2023年5月7日 12時