第２４話 ページ25
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キリヲside
ようやく自分のいる状況を理解できたのか、それとも僕との生活を思い出したのか、青ざめるAちゃんにやっぱり笑みが零れる。
ああ……可愛いなあ
どんな表情も自分を喜ばせてくれるのは、きっと彼を好きになったせいだ。
彼の細い手を床に縫いつけ、白く陶器のように滑らかな首筋に牙を立てる。
"
『……っ！！』
血液と共に魔力を吸い、奪う。
薬の作用に魔力の急激な減少で意識が薄れていく彼の表情もまた、何かクるものがあった。
「やっぱりAちゃんの魔力は甘いなあ」
『絶対………し、て…や……る』
刺すような視線を向けて、やがて抗えきれずに意識を失ったAちゃんの頬をそっと撫でる。きっと一時間後には全快して真っ先に攻撃してくるだろう。
それこそ、次は命がないかもしれない。
……………………それでも、
「それでも僕は好きやで、Aちゃん」
眠る顔もまたいいな、なんて思いながら抱き寄せる。暖かく、彼の匂いがほんのり香る。
早く……早くこの
僕だけのモノにしたい
誰にも見せず、
僕だけを見てくれるAちゃんに……
「……全部終わったら、一緒に帰ろな」
頬にできた真新しい傷は、
いつの間にか見る影もなく消失していた。
イルマside
「先輩！いるんですよね！？開けてください！」
声が届いたのかいきなり扉が開き、重心が前にあった僕は派手に転んでしまう。
「いてて…」
「やあ、イルマくん。歓迎するで」
見上げるとそこには中腰でこちらを見るキリヲ先輩がいた。
いつもと雰囲気の違う先輩に暫く言葉を失うがAくんも捜している最中だったことを思い出す。
「先輩、Aくん見てませんか？」
「奥にいるよ。ほら、あそこ」
「ありがとうございます！急にいなくなっ…………
……………Aくん？！どうしたの？！」
安堵の息をつきながら先輩の言われたところを見れば、そこにいたAくんはとても意識のある状態ではなかった。
急いでかけよる僕に先輩は大丈夫やで、と落ち着いた様子で僕に言った。
「寝不足だったみたいやね、今は眠ってるだけ」
その時だ。Aくんが、
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紫咄(プロフ) - もこさん» コメントありがとうございます！全員推し分かります！皆が皆良いキャラでいくら書いても書き足りないくらいです笑これからも更新頑張ります！ (6月7日 19時) (
レス) id: a9de1191b0 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 初コメ失礼します！私愛され大好物なので嬉しいです！魔入りました入間くんのキャラ全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってください！ (6月7日 19時) (レス) @page5 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - ガイさん» ありがとうございます！頑張って執筆しますのでまた読みに来てくれると嬉しいです！ (4月30日 14時) (レス) id: a9de1191b0 (このIDを非表示/違反報告)
ガイ - 面白かった。←いつもは、こんなキャラじゃありません！！(*/□＼*)かぁ〜// (4月30日 14時) (レス) id: 5793000cce (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - 翡翠さん» コメントありがとうございます！とても励みになります！これからも頑張って執筆していきますので読んでいただけると嬉しいです。 (2023年4月7日 23時) (レス) id: a9de1191b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫咄 | 作成日時：2023年1月1日 23時
