第１５話 ページ16
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『はい、何度か耳にしたことがあります』
………みんな、花火のこと知らなかったのに
花火は人間界にしか存在しない、そうアメリさんからの証言もあってか魔界で花火を知っている悪魔はいないと思っていた。
…………でも、Aくんは知っている
それどころか 綺麗ですよね、と何でもないように話す彼にやっぱり僕は気になれずにはいられなかった。
「Aくん、その花火ってどこで見……」
『………来る』
突然、Aくんの匂いが近づいたかと思えば口を塞がれ。当の彼は入ってきた部屋の扉を見つめ、余裕のなさそうにそれだけを言った。
さっきまでのいつもの彼は全くいなくなり、その瞳は、心做しか震えていた。
「なんや賑やかやね」
そう言って現れたのは用事があると席を外していたキリヲ先輩だった。先輩の登場に、特別気に止めていないアズくんとクララだったが、僕は違った。
正確には僕とAくんは。
＿＿＿Aが怖がるようなものはないかと考えていまして。
アズくんの言葉を脳裏で思い出しながら、口元まで震わせたAくんに僕は当惑する。こちらを一瞥すらしないその様子はまるで
＿＿＿＿＿Aくんの怖いもの、かあ……
数分前にあれほど考えて出てこなかった答えが、目の前にある。こんな
これがAくんの…… " 怖 い モ ノ "
彼の視線の先にいるキリヲ先輩は、いつもより嬉しそうに微笑んでいた。
Noside
「え！じゃあ一緒作れるの！！？
はな…………ハナ〜…なんとか！」
「ハナビだ馬鹿者！」
これでもかというほどに目を輝かせたクララが、身を乗り出してAに問う。
そうだよ、といつものように微笑んで彼女の頭を撫でるAの隣で魔具研究師団の団長は心底嬉しそうに目を細めていた。
「嬉しいわぁ、短期間に団員が4人も増えるなんて。
これからよろしく頼むで、" A " くん」
『はい、よろしくお願いします。アミィ…先輩』
キリヲに名を呼ばれ瞬間的に小さく肩を震わせるが、直後には何でもないように笑ってAはキリヲと握手を交わす。
彼が腹の底で黒い笑みを浮かべていることも知らずに。
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紫咄(プロフ) - もこさん» コメントありがとうございます！全員推し分かります！皆が皆良いキャラでいくら書いても書き足りないくらいです笑これからも更新頑張ります！ (6月7日 19時) (
レス) id: a9de1191b0 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 初コメ失礼します！私愛され大好物なので嬉しいです！魔入りました入間くんのキャラ全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってください！ (6月7日 19時) (レス) @page5 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - ガイさん» ありがとうございます！頑張って執筆しますのでまた読みに来てくれると嬉しいです！ (4月30日 14時) (レス) id: a9de1191b0 (このIDを非表示/違反報告)
ガイ - 面白かった。←いつもは、こんなキャラじゃありません！！(*/□＼*)かぁ〜// (4月30日 14時) (レス) id: 5793000cce (このIDを非表示/違反報告)
紫咄(プロフ) - 翡翠さん» コメントありがとうございます！とても励みになります！これからも頑張って執筆していきますので読んでいただけると嬉しいです。 (2023年4月7日 23時) (レス) id: a9de1191b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫咄 | 作成日時：2023年1月1日 23時
