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4年前、ミルハは実親と米国旅行に行き、ロングアイランドのビーチへ行った。
ルークやカレンには｢友達にアメリカのパーティーに誘われた｣と言った。彼らは、実親とミルハが会うことを禁じていたから。
ルークとカレンのことはもちろん愛していたが、実親にも会いたかったのだ。その時はまだ、彼らが死喰い人ということを知る由もなかった。
ロングアイランドで一通り泳ぎ、さあホテルへ帰ろうとした時、急に空が荒れ始めた。
｢ねえ、早くホテルに…｣
実親の方を振り返ったミルハは目を見開いた。魔法だろうか、そこにはいつの間にか水着から黒いローブに着替えていた2人がいた。いや2人だけでは無い。同じような姿の魔法使いが彼らを囲むように立っていた。
｢何…？誰、貴方達は…｣
｢ミルハ｣
ミルハの実の父親＿アンドレが彼女に話しかけた。
｢ミルハ、僕たちと一緒に闇の陣営へ来い。死喰い人になるためだ。さあ、おいで…｣
実の母親であるシンディーも不敵な笑みを浮かべながらミルハに近づく。
｢そうよ、ミルハ。先代の魔女と同じように、素晴らしい闇の魔法使いとなって我が君に使えることが出来るわ。生まれた時から貴方の運命は決まっていたようなものなのよ｣
それなのに、とアンドレは舌打ちをした。
｢ルークは本当に余計なことをしてくれたな…。野蛮なグリフィンドールのくせに！義弟が忌まわしい。あいつさえ居なければ…｣
｢父さんを馬鹿にしないでよ！｣
ミルハは思わず叫んだ。実の親でなくても、大好きな父だ。馬鹿にすることは許さない。
｢ふん、まあいい。ミルハ、腕を出しなさい。闇の印を入れてあげよう。これでお前も、私たちの仲間だ…｣
｢闇の、印…？｣
｢そうよ、ほら｣
アンドレとシンディーは袖を捲り、顕になった腕をミルハの目の前に差し出した。
｢ひっ…！｣
それは、髑髏と蛇が融合した気味の悪い刺青だった。いやだ、とミルハは後ずさった。
｢痛いのは一瞬だ、怖くない。さあ！｣
アンドレがぐいっとミルハの腕を引っ張る。悲鳴をあげて抵抗するも、大の男の力には勝てっこない。アンドレがミルハの腕に杖を向けた瞬間、後ろで呪文を唱える声が聞こえ、辺りが一瞬にして眩しく光った。ミルハは眩い光の中、意識を失った。
気づいたら、ホテルの一室だった。ルークとカレンが起きたミルハに飛びつく。
ミルハはその時の記憶の一切を失っていた。
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Mio - 自分で手に掛けた文章＝小説なので全話書くまで終わってください、続きを楽しみにしている人も多いのでお願いしますね (2023年2月24日 0時) (
レス) @page1 id: 5055e58906 (このIDを非表示/違反報告)
MOHU - めっちゃ面白いです！続き楽しみに待ってます (2022年4月10日 15時) (レス) @page1 id: b8888781dc (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 続きも楽しみにしています！ (2021年10月3日 16時) (レス) @page1 id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みやこ | 作成日時：2021年9月19日 9時
