#46 ページ47
シンディーとアンドレ。その2人の名前を聞いたルシウス・マルフォイは、目を見開き、ドラコに詰め寄った。
「ドラコ、その名前をどこで聞いた」
「えっ、いや、あの、知らなければいいんです、ただ聞いたことのある名前だなと…」
ルシウスは、はぁっとため息をつき、警戒するように周りを見渡した。まるで、誰にも聞かれてはいけないというように。
「その2人は……死喰い人だ」
ドラコは声の出し方を忘れたかのように唖然とした。
「お前がどこでその名を聞いたのかは知らないが、あまり大きな声で言うんじゃない、わかったか?」
「は、はい…」
(ぺティグリューは、ミルハのことをシンディーとアンドレにそっくりだと言っていた。まさか…)
ドラコの頭の中にある1つの憶測が浮かんだ。
同刻。
ミルハは育ての親である、ルーク・キャシティとカレン・キャシティに、あることを尋ねた。
「父さん、母さん、私の生みの親って……死喰い人なの?」
DADAの試験の時にボガートが見せてきたものは、荒れた海と空、そして腕の印をミルハに見せつける実親の姿だった。
ルークとカレンは青ざめ、互いに顔を見合せた。
「ミルハ、記憶が戻ったんだね…うん、落ち着いて聞いてくれ。…そうだ、お前の本当の両親は、死喰い人なんだ。だがな、ミルハ。お前がそれを気に病む必要は無い。ミルハはあの2人とは縁を切ったし、もうお前とは関係がない。干渉することもないだろう。何よりミルハは、僕とカレンの娘なんだから」
ルークはそう言ってミルハを抱きしめた。「今まで黙っててごめんなさい」とカレンも抱きしめた。
しかしミルハは、その言葉を聞いても安心することが出来なかった。
あの時と…ハーマイオニーたちがハグリッドの所へ行くと言ってなかなか帰ってこなかった時と同じだ。
否、それ以上に嫌な予感がする。
ミルハは自分を落ち着かせるように、2人の背中に回した手にぎゅっと力を込めた。
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えま - とっても読みやすいです!ドラコ推しだから感激しました、、!ほんとに大好きです! (2022年3月22日 13時) (レス) id: 6cc22acf6a (このIDを非表示/違反報告)
みやこ(プロフ) - zx2to5さん» ひゃあ!ありがとうございます!応援嬉しいです、頑張ります!!! (2021年7月23日 16時) (レス) id: c2fcd2c505 (このIDを非表示/違反報告)
zx2to5(プロフ) - とても読みやすくて、一気に読んでしまいました!連載大変かと思いますが頑張ってください。作者さんの原作愛が伝わってきました(^^) (2021年7月20日 0時) (レス) id: 6bc55a23b1 (このIDを非表示/違反報告)
みやこ(プロフ) - 私さん» 不快に思われてしまったのなら申し訳ございませんでした。ただ私の解釈としては「グリフィンドールの赤」ではなく「夢主の色である赤」として書いていました。ご理解頂けると幸いです。一応変更させて頂きます。申し訳ありませんでした。 (2021年6月6日 18時) (レス) id: a1339067a5 (このIDを非表示/違反報告)
私(プロフ) - というセリフは、キャラクター性を否定していると思い、不快に感じました。これはれっきとしたキャラ崩壊であるため、注意書きなどして欲しいです。長文失礼しました。 (2021年6月6日 7時) (レス) id: 1d04dc23cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みやこ | 作成日時:2021年5月24日 20時