第五章 ページ37
樹
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樹「……くそっ…!!!」
打っても、斬ってもきりがない。
普段は弓ばかりを上から売っているから
刀を持つことに違和感を感じる。
一緒にいる彼もまだ見習い。なったばかりの剣士だ
こんな馬鹿強く再生がはやい鬼を任せられない
こいつは上弦とは別。
その手下であり舎弟といっていい奴だ
後ろで下弦の鬼と戦ってくれてるきょもだって
量が多すぎてばててきてる。
樹「……人手が足りない、」
思わず肩を落とせば隙をつかれてしまった。
樹「…!!」
やばい、これ避けたらきょもにあたる。
北斗「…馬鹿野郎!油断をするな!!」
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樹「…!!北斗!?」
大我「…!北斗さん!!」
樹「おま、なんでここに!」
北斗「松本司令官からの命令だ。眠り鬼、らしいな。」
樹「…!!」
北斗「…俺の夢でもみたのか?」
樹「え?、いや、そんなんじゃねぇ、」
北斗「なら俺にそんな怯えるな…!!」
樹「…っ、」
カタカタと震える手と動揺でバクバクなる心臓
俺、怖いんだ…あれが本音かもしれないって
北斗「……汽車の上にはこいつらを操る鬼がいる。こいつは俺に任せろ。弓を使うなら外の方がいいだろ」
樹「あ、ああ」
北斗「…京本。お前もいけ。」
大我「え?」
北斗「…操ってるのは上弦ではない。だが1人では危険だ。行け」
樹「……無理だ、お前を1人にはできない」
北斗「何を言ってんだ!!」
樹「……っ、」
いま、北斗を1人にしたら
鬼参事件と同じようになるのが怖い。
こいつに何かあったら次こそは…
恨まれる所の問題じゃない、もう会えない…
北斗「…死なないし、生きて帰るぞ」
樹「……っ、」
北斗「俺を信じられないか?」
樹「……ああ!わかったよ!死んだら許さねぇから、」
北斗「こっちのせりふ」
ふっと得意げに笑った俺の相棒は綺麗な顔をしていて
俺は汽車の上に向かった。
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15Mayuu(プロフ) - お話続けてくださりありがとうございます!ほくじゅりの幼少期のお話を読んでみたいです!また、樹君を庇って北斗君が怪我してしまったりと、、是非よろしくお願いします! (2021年2月3日 22時) (レス) id: ea80b7409d (このIDを非表示/違反報告)
しずく - 1番が見てみたいです。すごく面白いのでこれからも続けてほしいです。 (2021年1月30日 8時) (レス) id: 0ac6e112f4 (このIDを非表示/違反報告)
さな - この作品、すごく好きなので続けて頂きたいです (2021年1月29日 23時) (レス) id: 4edeae3903 (このIDを非表示/違反報告)
さな - いつも楽しみに見ています!私は、2番を見てみたいです! (2021年1月29日 23時) (レス) id: 4edeae3903 (このIDを非表示/違反報告)
ほく - 作者さんが仰ってる5つのストーリーなら私は1番が好みです!もしよかったらまた書く機会があれば書いていただきたいです! (2021年1月29日 23時) (レス) id: f8b4be04d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沙羅 | 作成日時:2021年1月21日 20時