第五章 ページ48
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佐久間『うっ、あ゛ぁぁ!!!』
樹「きょも!いけ…!!」
北斗「京本、首を斬れ…!」
大我「…っ、」
"俺は剣士の中で唯一首を斬らない剣士だ。
その変わり、この刀には毒が仕込まれている"
そんな北斗さんの刀が刺さった体…死んでしまう
カタカタと震える手が止まらない、どうしよう、
北斗「……集中」
トンっと、突然耳元で聞こえた声。
真っ暗になった視界。
北斗「…大きく呼吸をしろ。佐久間くんは今は鬼だ。幼馴染を斬ることは酷。そんなこと俺達も重々承知だ。だがお前が選んだこと。それに…彼は死んだら楽になれる。斬れ…」
ふと明るくなった視界。
北斗さんは刀を手放し俺の隣にいて
優しい目で見つめてくれていた。
遠く離れた佐久間くんは刀が刺さっていて
毒で…苦しんでいる。
北斗「…お前は剣士だ。騎士団の息子だ。」
大我「…さっくん。」
佐久間『あああっ、…ぐっ、』
大我「うわぁぁぁぉぁぁ…!!!!!」
北斗「京本!!!!」
なんでも良くなった。
だから俺はガムシャラにさっくんに刀を振り下ろそうとした。
けど、そんなことは北斗さんの声によって止められた。
大我「はぁっ、…はっ、…はぁっ…」
北斗「…自暴自棄になるな。集中。その姿を形をしっかりと目に焼き付けろ。」
佐久間『…うぐっ、…たいが…』
大我「…さっくん、ありがとう。
音楽、踊り、沢山お話できて楽しかった。
だから、生まれ変わっても絶対俺のところに来てね」
佐久間『…!』
大我「……じゃぁ、来世でまた会おうね」
シュッ、____
幼馴染が動かなくなったのは一瞬だった。
目を瞑らず目に焼き付けたさっくんの姿。
死ぬ直前苦しいはずなのに笑っていた___
大我「……北斗さん、ありがとうございます」
北斗「…酷なことを任せて悪かった」
大我「自分が決めたことです。逆に剣士になれてよかった」
樹「…きょも、よかったよ。お疲れ様」
大我「…俺、間違ってませんよね、?」
北斗「お前は正しかった。」
震える声の問は震えた手の温かさで帰ってきた。
北斗さんの大きくて指輪でゴツゴツした手で撫でられ
俺は安心したのかそこからの記憶はない。
"大我!"
"これオレの嫁!"
"俺、一夫多妻してっから!"
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15Mayuu(プロフ) - お話続けてくださりありがとうございます!ほくじゅりの幼少期のお話を読んでみたいです!また、樹君を庇って北斗君が怪我してしまったりと、、是非よろしくお願いします! (2021年2月3日 22時) (レス) id: ea80b7409d (このIDを非表示/違反報告)
しずく - 1番が見てみたいです。すごく面白いのでこれからも続けてほしいです。 (2021年1月30日 8時) (レス) id: 0ac6e112f4 (このIDを非表示/違反報告)
さな - この作品、すごく好きなので続けて頂きたいです (2021年1月29日 23時) (レス) id: 4edeae3903 (このIDを非表示/違反報告)
さな - いつも楽しみに見ています!私は、2番を見てみたいです! (2021年1月29日 23時) (レス) id: 4edeae3903 (このIDを非表示/違反報告)
ほく - 作者さんが仰ってる5つのストーリーなら私は1番が好みです!もしよかったらまた書く機会があれば書いていただきたいです! (2021年1月29日 23時) (レス) id: f8b4be04d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沙羅 | 作成日時:2021年1月21日 20時