不細工な私はメイド喫茶のNO.1【さとみ】

努力して6日目 ページ6

Aside






A『あの…どこに行くつもり…？早く帰らせて』

さとみ「帰ってどうすんの？帰ってもいじめられるでしょ？」

A『そうだけど…私これから、バイトあるの』

さとみ「バイトから帰ってきたらどうすんの？」

A『家に帰る』

さとみ「辛くないの？」

A『辛いに決まってんでしょ。でも働いて、私が稼がないといけないの』

さとみ「親のことは好き？」

A『あんた何言ってんの。さっきから質問ばっかり。』

さとみ「それだけは答えて」

A『はぁ…嫌いに決まってんでしょ？虐待受けてて、好きなわけないでしょ。』

さとみ「じゃあ俺の家おいでよ」

A『はぁ？！他人を泊まらせるってあんた何考えてんの？！馬鹿なの？！』

さとみ「馬鹿だよ…」

A『いい。私はこのまま過ごす。虐められる運命なの』

さとみ「俺だったら…いじめられても助けるよ」









ほんとに何なのこいつ









私の気持ちも知らないくせに









言うんだったら守ってよ









私を幸せにしてみなよ









A『じゃあ…守ってみてよ』

さとみ「いいの？」

A『その代わり。私の事幸せにしてよ。辛い思いなんか無くさせてよ』

さとみ「…絶対幸せにしてみせるから」









じゃあ









少しくらい









いい思いしてもいいよね…？









A『あ、バイト』

さとみ「服とかは？」

A『1回家帰って全部もってくる。お金渡さないとだから』

さとみ「大丈夫…？」

A『私、強いから。行ってくる』

さとみ「ん。」









こんなに普通の会話したの初めてで









少しだけど









嬉しかった









このまま辛い思い









全て消えたらいいのに。

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