不細工な私はメイド喫茶のNO.1【さとみ】

努力して12日目 ページ12

Aside









人前で笑う人って勇気いるなって思ってた。









だから、愛想笑いもしない。









心から面白い時に笑おうと思ってた。









そしたらもう、面白いことなんてなかった。









笑ったことなんてなかった。









けど、さとみさんのおかげで今日は、笑えた。









信じてもいいのかな。









この人なら裏切らないのかな。









でもまだ信じるのはまだ早い。









私、そんなすぐ信じる馬鹿じゃないから。









A『まぁ、寝るか。』











殺風景だけど、ベッドとか、必要最低限のものはある。









こんな広い部屋使ったこと無かった。









私なんかが使ってよかったのかな。









そんなこと考えてる暇無い。









明日もいじめられるのは嫌だけど、寝なきゃ生きていけない。









寝るしかない。









〜次の日〜









A『うぐっ』









誰かにやられた訳では無い。









私ヒロインみたいに、「ふわぁ」なんてする人じゃないから。









私にヒロインはむいてない。









でもそんな人生も歩みたかった。









ﾄﾝﾄﾝ









A『はい。』









さとみさんの家だったの忘れてた。









ガチャ





さとみ「おはよう。起きるの早いんだね」

A『まぁ。』

さとみ「朝ごはん作ったけど食べる？」

A『朝ごはん…』

さとみ「え、もしかして朝ごはん食べてなかったの？」

A『まぁ。親は作ってくれない。私は準備で作れなくて。』

さとみ「そっか。まぁ食べよ！」

A『他人のご飯食べるなんて馬鹿だけど。』

さとみ「まだ他人なの〜？知り合いくらいにはなったじゃん。」

A『私、知り合いなんていらないから。他人は他人。』

さとみ「ふぅーん。まぁまぁおいしいから！」

A『自分で言う？』

さとみ「‪w‪‪w‪」









こんな朝なかったから









少し楽しかった









なんて。









さとみ「どーん！卵焼き！」

A『それが何。』

さとみ「卵焼き好き？」

A『あんまり食べたことない。』

さとみ「美味しいよ！早く食べよ！そこ座って！」

A『…。ありがと。』

さとみ「…/////」

A『何照れてんの。』

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