暴言四 ページ5
カウンター席に座った太宰さんの前に珈琲を差し出す。彼はそれを一口飲んで…
…チラチラ見てくる、物凄くチラチラ此方を見てくる。
……だるいっちょチェケラッチョ…
しかし無視するほど太宰さんが面倒臭くなっていくのは経験上よく知っている。
………はぁ……(ため息)
『……で、ご用件は？』
「その前にさ」
敬語、外してよと指を口元に寄せて微笑む太宰さん。まさにキザ男、今朝の中也よりキザ男。
しかしそれでも格好いいのだから腹立つことこの上ない。
「二人きりなんだし、ね？」
『誤解を招く言い方辞めろや太宰』
どーせ禄な用件じゃないだろうなぁ…と思いつつ一度外に出て、プレートをCLOSEDにしてから太宰さんの隣にどっかと腰掛ける。
『……で？何の用だよ』
「君は敬語外すと本当に蛞蝓そっくりの口調になるよね」
『太宰に対してだけだっつの』
嗚呼本当に勿体ない、と嘆くようなポーズをした太宰、何だこれは時間稼ぎか？
『……あぁ、今日が情報渡す日だって知ってんでしょ』
「おや、流石察しがいい」
ご名答だよ、と微笑む太宰にため息をプレゼントする。感情たっぷりこもってるよ、しっかり受け取ってね(はぁと)
「今少しポートマフィアと我々探偵社が不穏な空気にあるものだから……君が渡す情報の中に
『随分私の情報収集力を高く買ってらっしゃるよーで』
態々太宰が来ることないのにね、サボり魔なんだから。
「……まぁそれは口実で」
音もなく私との距離を縮めてきた包帯
「本当は、君に会いたかったから……と言ったら、どうする？」
『この距離だと平手打ちですかね』
やめろ顎クイしてんじゃねえ
「君は私に暴力をふるうことしか脳がないのかい？」
なんだこの包帯、さりげにディスってきやがった
中也に嫌がらせするために私に近寄ってくる輩がよく言うよ、ほんとチョベリバなんだから……。
『中也に嫌がらせするしか脳がない太宰には言われたかねぇ』
「ちょっと辞めてよ
私があの蛞蝓の事ばかり考えてるとでも？」
『中也への嫌がらせのためだけに私に近づく人が何を言う…』
「それ本気で言っ『それと、別に心配しなくていーよ』……は？」
『今回渡す情報の中に、武装探偵社のものはないから』
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ライム - もう更新はしないんですか？すごく面白いのでできれば完結まで進めてほしいのですが、 (2023年3月5日 5時) (
レス) @page32 id: e7904a37c4 (このIDを非表示/違反報告)
眠夢_(プロフ) - なるほどぉ… 神ですか？あっ、ほんほん。だと思いましたよっ！これからも応援してますので、頑張ってくださいっ！！あれ、誰と話してるんだろuu((( (2021年3月21日 3時) (レス) id: 7e61cd56ff (このIDを非表示/違反報告)
akane_朱音 - ごちうさネタで戸惑う敦君可愛い (2019年10月17日 12時) (レス) id: 54998763e1 (このIDを非表示/違反報告)
鏡の国のアリス - あと何分…？！お、終わり？！あ、あの、無理せず頑張って生きてください！ずっと待ってます…！ (2019年8月30日 14時) (レス) id: 19bb89c399 (このIDを非表示/違反報告)
福永陽太(プロフ) - 面白いと思います！･･･ご注文はうさぎですか？知ってるんですね (2018年9月23日 9時) (レス) id: 044a8ccaf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蟻 | 作成日時：2017年10月10日 21時
