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壱 行方不明 ページ2

【太宰said】


敦君が行方不明になった。


其は探偵社にもポートマフィアにも伝わり、私達は手分けして聞き込みをしたり調査をしたのだが、全くと云っていい程手掛かりすら何処に行ったのかも分からず仕舞いだった。

あの依頼人が来るまでは……


ふみー「ヴィオラが帰って来ないんです」


その依頼人は文野 イルと名乗り、ふみーと呼んでと頼まれふみーと呼んでいる。


太宰「ヴィオラとは?」

ふみー「金髪の女の子です。髪は三つ編みにしてて緑の眼をしてます。あ、此がヴィオラの写真です」


ふみーが取り出した写真を見ると、その写真には可愛らしい少女2人が写っていた。

1人の少女は紫の髪で寝台(ベッド)に横たわっていて、もう1人の少女は寝台に横たわっている少女と一緒に、寝台の上で丸まって寝ている黒猫を撫でていた。


太宰「此方の子は?」

ふみー「エレンって云います。ヴィオラの親友で病気の所為で寝台で寝たきりなんです」

太宰「申し訳ありませんが、この子達とは如何云う関係で?」

ふみー「ヴィオラは……親に捨てられたみたいなんです。偶々路地裏で見付けて、最初は同情心から拾ったんですけど愛着が沸いて、今では大切な家族です。エレンはヴィオラの初めて出来た友達です。だからお願いします、ヴィオラを見付けて下さい」

太宰「分かりました。ヴィオラちゃんが行きそうな場所に心当たりはありますか?」

ふみー「………………そう云えば、エレンの家に遊びに行って来るって……森の方に行ったっきり………」

太宰「森……ですか」

ふみー「エレンの親から聞いたんですけど、エレンの病気は治療法が中々見付からなくて其までは自然の中で暮らしてるらしくて」

太宰「その森は何処に?」

ふみー「家の近くに。行き慣れてる場所だから迷子にならないとは思ってたんですが………あ、案内しますね」


私は国木田君を連れて、ふみーの案内でヴィオラちゃんが行方不明になった森に向かった。

弐 森と少女→←まずは設定



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作者名:名無しのチート | 作者ホームページ:http  
作成日時:2019年2月20日 10時

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