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自宅に到着したようで、車は車道の左端にハザードランプをつけて止まった。
タクシーから降りて
すこし名残惜しいがその気持ちを見せないよう
じゃあね！と思いっきりほくに手を振って、
マンションのエントランスに向かって歩き出す。
真っ直ぐ歩いてるつもりだけど世界はぐるぐると回ったままだ。
突然一気に視界がグラッと動いた。
よろけてしまった。
なんとか体勢は持ちこたえて、
危なかったぁ、大丈夫
と独り言を呟きながらまた進み始める。
その時、私の肩を急に掴まれた。
『どこが大丈夫よ？結局一人で歩けてないよ。
そんなんじゃ怪我するでしょ。』
気づくと私の背後にほくがたっていて、私の肩を掴んで支えてくれた。
「ほくひどい。」
『え、それどういう意味？』
「ほくより絶対私の方がお酒強いって。
今日セーブしてたんでしょ。
私にばっか飲ませやがって！」
なんだか私だけが酔っ払って、
対照的に冷静なほくにイライラしちゃって、
最後に八つ当たりをした。
「あー、お好きに言えばいいですよ！」
私ってめんどくさいよね、そうだよね。
心の中で自分に黙りなさいと言い続けているのに、私は言うことを聞かなくて
恥ずかしさと比例して私の口数も増えて、
静かなエントランスに私の声だけが響いた。
エレベーターを降り、カバンの中から鍵を漁り取り出す。
鍵穴にもまともに鍵が刺さらない。
えへへと笑いながら、ぐりぐり探し当てれば、何とか入って。
ドアを開ければ、我が家の匂いに一気に包まれ、リラックスモードに入る。
「父さん、母さんただいまー！」
酔ってるから、普段よりも大きな声で挨拶をする。
そんな声を聞いたほくが、慌てて口を押さえてきて、
『夜遅いんだから近所迷惑だから。』
と耳元で囁く。
「こへんてー(ごめんてー)」とほくの手の中で言えば、
あっ、と私の口元から手を離して
『そんな事より、お父さんとお母さんと一緒に住んでんの？』
と聞いてくる。
「え？一緒いるよ。挨拶していく？久しぶりでしょ！」
『えっ、え？？？』
ほくに挨拶していきなと、家の中へ無理やり引っ張った。
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もっちもちさくら(プロフ) - 優希さん» コメントありがとうございます！模索していた作品ですが楽しんでいただけて幸せです😭まだ色々と書きたいこともあるので、是非とも番外編を楽しみにしていただければと思います！！ (2022年7月21日 17時) (
レス) id: 4baa1664b1 (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - 完結おめでとうございます！好きな作品だったので終わってしまうのが凄く寂しいです😢また番外編等でお会いできたら嬉しいです🥺 (2022年7月21日 17時) (レス) @page50 id: e49244e76b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もっちもちさくら | 作成日時：2021年10月9日 11時
