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私の大切な人たちは離れていく。
ほくと別れたあの時、
両親と別れたあの時。
私の大切な人たちは、自分の近くにはいない。
そして周りも不幸にする存在。
・
私は人と関わることに抵抗を抱くようになった。
祖父母や叔父叔母、ひなちゃんはそんな私の気持ちを受け入れながらも、大切にしてくれて。
以前よりは自分の中でも壁が低くなっていた。
でも、恋愛に関しては未だ拒絶感があって。
大学生の頃、私は同じサークルの先輩と付き合っていた。
初めは向こうからのアプローチが強くて、折れて付き合うことになったのだけども、次第に自分も先輩のことが好きになって。
気づけば私の方が好きだったかもしれない。
そんな中、両親が他界して。
不安定な状態の私のことを、
大丈夫、離れないから。と
彼は言って守ってくれた。
でも、ずっと彼と一緒にいたら、彼も不幸せになるんじゃないかっていう恐怖はずっと拭えなくて。
心の距離を取るように、彼に甘えることも無くなった。
そんなある日、
講義が早く終わって、一人サークルの部室に向かうと、彼の声が聞こえた。
何してたの？と声をかけようと思ってドアを開けた時だった。
私の同級生の女子と深いキスをしている彼がいた。
多分、それだけじゃない、その先もしてたんだろう。
そんな形跡も見えてしまった。
修羅場だ。
しかし、まだ十分に両親の死から立ち直れていなかった私に彼女と張り合うほどのエネルギーもない。
彼女は逃げるように部屋から去って、それを引き止めることも無く、ただただその現場を眺めていた。
そんな無言を貫いていた私に、彼が別れを切り出した。
『Aといても、幸せになれない』
もちろん、大丈夫だよ、と私の事を慰めてくれていた彼を信じていたから悲しかった。
でも、それ以上に
彼も私から離れていたのだと知って、安堵してしまった。
私には幸せになる資格なんてないんだ。
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もっちもちさくら(プロフ) - 優希さん» コメントありがとうございます！模索していた作品ですが楽しんでいただけて幸せです😭まだ色々と書きたいこともあるので、是非とも番外編を楽しみにしていただければと思います！！ (2022年7月21日 17時) (
レス) id: 4baa1664b1 (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - 完結おめでとうございます！好きな作品だったので終わってしまうのが凄く寂しいです😢また番外編等でお会いできたら嬉しいです🥺 (2022年7月21日 17時) (レス) @page50 id: e49244e76b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もっちもちさくら | 作成日時：2021年10月9日 11時
