幸せ家族

初デート編 ページ43

そう、Aがキス魔だったからこそ招いたこの事件？

俺とAはこの日以来気まずくなっていた・・・

それもそうだ

酔ってみっともない姿を見せた方と、その酔った姿に見惚れてしまった方


お互い恥ずかしくて話が出来なくなっていた。

そこに心配して声をかけてくれたのはやっぱり達央さんだった。

「おい、最近Aと何かあったのか？・・・もしかしてお前っ・・・」

当然だ・・・

あの状態で二人きりになったのも達央さんのせいなのだ・・・

俺は達央さんに話した

あの日の夜の事

何もなかったって・・・

「でも、彼女はどうやら俺の顔色伺ってるみたいで・・・」

「ホントに信長は何とも思わなかったのか？じゃなきゃAも顔色伺って気まずくなるなんてないだろ？」

「ただ、可愛いなって・・・色っぽいなって・・・思っちゃったんです・・・多分そのイヤらしさみたいなのが顔に出ちゃったんですかね・・・」

「信長、お前・・・」

「はい・・・？」

「完全にAに惚れたな？」

「ほれっ、ほれっ・・・そんなっ・・・」

「そう言うのは早く自覚した方がいいぞ！その方が自分もスッキリする！」

「でも、そんな簡単に・・・」

「可愛いとか色っぽいとか言うのはやっぱり惚れたって事だろ？好きですってハッキリ言った方が早く仲直りできる！」

「そんな勇気ないですよっ？今の状態で特に・・・」

「それにな、Aだって酔って恥ずかしい所見せたって思ってるだろうしな」

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