アラーム ページ26
急に止まったエレベーター。
朝方動くってことは、…考えたくもなかった。
何かを始めようとすると、それを止めるように
何かが起こる。笑っちゃうくらい残酷だ。
やっぱり、太陽に嫌われてるんだ。
北人『大丈夫です。』
そう言って手を繋いでそばにいてくれるキミは、
太陽のように暖かかった。
タラランと流れるアラーム。
日の出まで1時間を知らせるアラームだった。
『はぁ、…。』
ねぇ、本当に神様は意地悪だね。
やっと、運命の人に逢えたのに。
北人『高所恐怖症ですか?』
『ううん。むしろ大好きだよ笑』
北人『僕苦手なんです笑』
『そっか。、』
北人『美月さんは苦手なものありますか?』
『苦手なものか、…』
話してくれる北人くんの手は次第に強くなって、
その強さから本当に怖いんだってのが伝わった。
『私は太陽かな。』
だから、私も強く握った。
北人『太陽?…なんで?』
『…うーん。嫌われちゃったから?』
北人『そんなこと、あるんですか?』
『あるんだなー。それが笑』
北人『…変わってますね笑』
『変わってる…よね笑』
なんて、話を進めて起きたことを忘れかけてると、
2回目のアラームが鳴った。
『…あと、10分。』
外を見るとすっかり水色になってきていた。
北人『美月さん?』
『北人くん。私の体が変なことになっても、
驚かないでね。あと、誰にも言わないで、』
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吉 野 み ゆ - やばいです、途中泣きそうになりました更新頑張ってください (2020年4月25日 0時) (レス) id: 9f418f690e (このIDを非表示/違反報告)
yuki - このお話めちゃめちゃ好きです!更新楽しみにしてます!! (2019年11月4日 22時) (レス) id: 20390036ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エル | 作成日時:2019年9月10日 19時