満月から ページ3
「待ちなさい！」
『！』
一瞬でばれてしまった。
確かに窓から飛び降りたと共に大きな音が思いっきり聞こえたからだ。
『…………………』
この時私は学んだ。
ゴキブリの特力を吸収しているからゴキブリのように素早く動いたり、飛んだりできるんだと。
『もうこんな所でずっと寝てんなんてまっぴらゴメンだッ！』
私は追ってくるヤツら全員に怒鳴りつけ、とうとう月から飛び出す。
『！』
ゴキブリの特力のせいか、触覚である星の探知ができる。
『よし…………………………』
私は持ってきた着物から急いで服を変え、地球へと行くのだった。
-------
『ん。』
着いた所は海。
キレイな風が気持ちよく、すがすがしい。
すると、男に声をかけられた。
「ねぇ！」
『何？』
「お金持ってないかな？オレさっき強盗にすられちゃったんだー…」
『お金…………………………』
私はカバンから財布を取り出し、中身を確認した。
「お！あるじゃん！ちょっと貸して？？」
『無理。ごめんなさい。』
私はそのまま去ろうとすると腕をガシッと掴まれた。
「おーいみんなー！この子がお金貸してくれるってー！！」
『？！な…！』
ズラズラと男が来て、財布を盗まれる。
『返せっていってんだろうがぁッ！』
私は男にアッパーをくらわす。
「こ、この女…！」
私は顔を殴られた。
『いッ！…………………………このヤローッ！女の子殴っちゃあダメだろーがーーーーーッ！』
私はひたすら殴り続けてた。
続く
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作者名：青電主 | 作成日時：2019年1月12日 1時
