覚悟 ページ36
トントン先輩に遭遇した瞬間にまるで忍者の如く散開するコネシマ君とシャオロン君。そして、着いていこうとして失敗したウツ君がケツシバキされているのを遠目に見ていると｢廊下は走ったらアカンで｣と一言頂いて校門へと歩き去っていく先輩に手を振りゾム君とロボロ君と朝から負傷(ケツ)したウツ君を伴い教室へと向かった
｢あ゛ァ...ケツ割れるぅ゛…｣
｢ケツは元々割れとるやろ｣
｢それなw｣
そんな会話を聞きながら教室の前で別れ席に着くと早速近づいてくるリラ穣とその他もろもろ
｢ウォーカーさん、今日こそちゃんと話を｣
｢ごめんなさい。私が支えたいのは貴女じゃないの｣
他を当たって下さい、そう被せる様に返すと一瞬ポカン、と呆けた様な顔をしていたが我に返ると慌てた様子で追いすがってきたが真っ直ぐその瞳を見返しながら言い放つ
｢執拗い。私は地位に興味も無いし努力しようともしない貴女みたいな人の腰巾着なんて真っ平だよ｣
｢なッ...｣
顔色悪く言葉を喪う彼女から視線を外し席に座ると既に着席していたゾム君が機嫌良さげに笑っているので首を傾げると
｢んふふwなんでもないでw｣
｢？そう…？｣
そういう割に無意識なのか身体を軽く弾ませ小さく鼻歌を零しながら1時間目の準備をする彼を横目に自分も準備し始めた
それから特に何事もなく午前の授業が終わり昼ご飯の為に立ち上がった直後に響く荒々しいドアの開閉音
その音に軽くビクついた肩を下ろしながら振り向けば見慣れた顔が見下ろしていた
｢ウォーカー、少し話がしたいのだが｣
｢必要ありませんと申し上げたのをお忘れで？｣
｢騎士団の威光がまだ理解出来ていないようだな｣
｢興味の欠けらも無い事に脳の容量使う気はありませんので｣
｢...なんだと？｣
私の物言いに機嫌を損ねたのか眉を跳ねあげ威圧してくるバルク少将に溜息がてら大きく深呼吸をして【深淵の邪視C】を発動し睨み返す。騎士の癖に精神強化も出来ないのかその瞳に恐怖が滲んたのを鼻で笑い
｢この程度で恐れるなら私の手綱は引けませんよ｣
｢学生と此方が下手に出れば良い気になりやがってッ｣
｢子供相手と舐められても困ります｣
こちとらアンタらなんて眼中に無いんですよ、と更に返せば腰の剣に手をかけ鞘から抜きかけたが、
｢抜くならもう引けんで｣
｢ッ！？｣
｢それは脅しの道具ちゃう、殺しの道具や｣
ソレを抜くんやから“殺される”覚悟もあるんやろな
そう完全に間合いに入り込み唸る脅威
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 61人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：零
| 作成日時：2022年7月22日 22時
