【wrwrd】スキル遣いの学園日記 vol.5 (ページ25)

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枠外の考察ページ25

ゾム・クリードと書かれた紙には先程のAより沢山の依頼が書いてありその中でも

「暗部からも来てるな」
「…はぁ、」

王都の秩序を守る為の機密組織の1つである暗殺部隊からの依頼の文言に眉を潜めながら鼻を鳴らしたらっだぁに同調する様に思わず力がこもった手に書類にシワがつく
それを気にも止めずに再び引き出しにしまい込むばどきょーを見下ろしていたらっだぁは、

「ま、アレがそう易々と身内を差し出すと思えないけどね」
「違いねぇ、」

2人の脳内に特徴的な5歳児の高笑いが響いたが即座に赤いマフラーをしたお目付け役の大柄の生徒が脳内から引き摺り出してくれた。アイツ脳内でも世話焼かれてんのか

「今年は荒れるぞ」
「今まで1度たりとも推薦に耳を傾けなかった連中だ。合宿の事もそうだが…“ナニカ”する気なのは確かだ」
「レウとミドリ…あと、コンちゃんもいるし他の教師陣も察してるからどうにかなるしょ？」

そう行って「俺次授業だから」と軽く手を振って去っていくらっだぁを一瞥したばどきょーは次の授業は無いので資料集めに席を立ったのであった

そんな大事になっているとは知りもしないAは先程貰った紙を眺めながら教室に戻る途中に兄さん先生に遭遇。無言で手元から抜き去られた書類は去っていく先生に流れる様に持ち去られてしまった為「まぁ、別に急ぐ事でもないか」と先程の会話をリセットされているとは思いもしないのであった
ちなみに犯人(兄さん)の言い分は、

「いや、Aが騎士とか興味無いの知っとるけど、万が一…億が一くられの所行ったら嫌やから」

と供述。そんな事いう兄さんだが実は自分も推薦状を既に作成済みという事はまだ兄さんしか知らない
ぶっちゃけ体験依頼を出したマッドサイエンティストはと言うと…

「まぁ、最悪モルモ…、ウツくんにお願いして連れてきてもらうから良いんだけどね☆」

と、宣っていたとか
この時庭園に女の子達と向かっていた某屑先生は蛞蝓が背筋を這う様な感覚に襲われ情けない声をあげながら廊下に顔面から転んでいたらしいw

そうして時間は流れサポート検定は遂に前日を迎えていた

「明日頑張ってな！」
「うん。ウツ君とロボロ君も一緒だし落ち着いて頑張って来るよ」
「俺らのギル検は来週やな」
「全員合格すんで！」
「大先生だけ落ちたらオモロいな」
「シッマぁッ！？」

そんな会話をしながら初めての検定に挑む私達であった