幸せな生活が、崩れ……なかった2【undertale AU】

過去編　ある日の出来事 ページ46

あの時…あの時、私があんなことを言わなければ、大喧嘩にはならなかったのにな…
あれもこれも全部、私のせいでもある。

妹「何で姉さんに彼氏ができんの？」

『別にいいでしょ？私の好きな人が告白してきたから、付き合ったんだよ？
煌梨が口をだすことじゃないよ。』

母「そうね。美咲が言ってもAが決めたことなんだもの。」

妹「だからって、姉さんにできて私にできないのはおかしくない？」

『私ができることが全部、煌梨にできるわけではないよ。人それぞれ苦手なもの、得意なものがあるんだから。』

妹「だから何なんだよ！
私でも出来ることがあるってことでしょ？」

『それはそうだけどさ。』

その時はいつもと同じく妹の煌梨が一方的に怒ってきたんだよね。
私も私で、この時は病気を患わってたから、少しぐらい私のことを心配して怒んないでくれないかなぁとか思ってたけど…

『私ができない事ができるのが煌梨でしょ？
私だって、家事はできるけど運動はあんまりなんだから。美咲は私より運動できるし、性格もいいからモテるんじゃないの？』

妹「モテないよ!運動できたとしても、勉強できなければモテないんだって!何回言えばわかるの！？
姉さんは今は風邪を引いてるけど、普段は健康的でみんなを心配してる、優しい人じゃん？だからモテるんでしょ。」

『(あれ？もしかして褒めてる？)』

母「喧嘩はやめなさい!」

『ま、まぁまぁ、落ち着いて?
私だって今喋るので精一杯だから、この病気が治ったらまた話を聞くよ。』

妹「………かよ…だから………なんだよ…」

『…？なんか言った？』

妹「だから！私をなめてんのかよ!だから私は姉さんが嫌いなんだよ！
そうやって何人もの男を落としてんだろ?!」

『違うよ。今日は本当に調子が悪いんだ。
薬を飲んでも痛みが収まらないし。』

母「ほら、煌梨はリビングに行ってて？
私も行くからね。」

妹「…わかったよ…」

母「困ったわね。あんな子に育てた覚えはないのだけれど。」

『ハハ…私だってあんな感じになるとは思わなかったよ。
私もこの体じゃ、長くても10年くらいしか生きられないでしょ。』

煌梨とお父さんには言ってなかったけど、重い病気になっちゃってね。彼氏には長くは生きられないけどいいの?って言ったけど…その分、一緒にいようって言われたんだ。
めちゃくちゃ嬉しかった。だって…



治る確率が低かった病気だったんだ。

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