狂犬、ではなく仔犬-2【今日から俺は】

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相良side



あれからAちゃんは開久に来なくなってすげぇ退屈だ



…それも寂しい



話聞くと、Aちゃんは転校そうそうに成蘭の番になってそのあとその暴走事件で裏番になったらしい



なら、そこらで喧嘩でもしてっかもなぁ



｢オラァ！！
成蘭舐めとんなよゴラァ！｣



…これ絶対Aちゃんじゃん



俺は声の聞こえてきた裏路地に入った



明美｢Aさん、荒れてますねぇ〜｣



京子｢ストレス溜まってんだろ
ほら、もう辞めときなよ｣



A｢っに言ってんだよ！
こいつらうちに喧嘩売るの何回目だと思ってんだよ！！｣



京子｢5回｣



A｢舐め腐ってんじゃねぇか！
それとも、まだうちの恐ろしさ分かってねぇのかゴラァ！
よし、その体に教えこんでやらぁ！
おい京子！｣



京子｢ん｣



そう言って、あのスケバン女がAちゃんに渡したのはナイフ



A｢体に糞豚肉便器って彫るぞオラァ！｣



明美｢いや、さすがにそれはやばいっすよ｣



A｢黙れ明美ィ！｣



…えげつねぇ…



でも好き()



ギャップが素晴らしい



A｢ほらァ、どこに掘るよォ｣



｢ゆ、、許してください…！｣



A｢許して欲しけりゃ土下座しな
許してください、A様って土下座しろや｣



そう言ったAちゃんはまるで狂犬



…俺そっくり



なんか嬉しいし親近感あってまじ好き



｢ゆ、ゆるして、くださ、A様…！｣



A｢いいねぇ！｣



明美｢アンコール！アンコール！｣



京子｢もう一回しろや
うちの裏番長様に、二度と逆らいませんってなァ！｣



｢に、どと、逆らいません…！｣



A｢よぉし
次喧嘩売ったら…そうだなァ…

次こそ身体に文字彫ってやるよ
京子、明美、帰るよ｣



京子｢はいよぉー｣



相良｢あ、やべ、こっち来る…｣



明美｢あ、相良！！！｣



A｢あ…｣



相良｢あー…こんちは…｣



京子｢…挨拶した｣



…こいつ俺のこと舐めてんのか？



相良｢Aちゃん、二人で話さない？｣



京子｢行ってこいよA
私ら帰るからさ

行くよー明美｣



明美｢はい！｣



俺は気まずそうなAちゃんの手を引いて、近くの公園のベンチに座った

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