狂犬、ではなく仔犬【今日から俺は】

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帰り道を歩いていると、理子がチンピラに絡まれてるのを見て、後ろから蹴りあげてやる



理子｢A！｣



｢何すんだこのアマァ！｣



A｢ごめんね〜
女相手に5人で卑怯なことしてたからさぁ〜
ついつい足が出ちゃった｣



｢ふざけんな！｣



｢よく見りゃマブいじゃねぇか
体で払ったら許してやるぜ？｣



A｢もちろん喜んで♡

なんて言うわけねぇだろボケェ！｣



男の顔面を殴りつけると、怒ったのか周りにいた4人のチンピラも殴りかかってくる



それを適当にあしらって、ボコボコにする



A｢お前ら、次喧嘩売ってきたら命ないと思えよ！！！
理子、行こう！｣



理子｢あ、う、うん！｣



理子の手を引いてその場を離れる



理子｢ありがとう
助けてくれて｣



A｢今日どうしたの？
いつもならあんなのやっちゃうじゃん｣



理子｢あぁ…昨日稽古の時にやっちゃってさ…｣



ほら、と私に反対の手を見せてくる



A｢あちゃー…
お大事にね
あと、帰り道には気ぃつけなきゃだよ？｣



理子｢分かってるわよ
Aも、喧嘩が強いからって女の子なんだから気をつけなきゃダメよ？｣



A｢分かってるよ
ほんじゃね｣



理子｢ばいばい！｣



理子と別れて家に帰る



気をつけて…ね



A｢裏で番張ってるとそんなこと言ってらんないんだよなぁ…｣



私の独り言は、薄暗い夜空に消えていった

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